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初登校

1週間の準備はあっという間で、今日は俺とユウの初登校の日になった。

待ち合わせは、いつも通り、レッドスケルトンの荒野の入口。

いつもより早い時間で、制服で待ち合わせる。

二人とも、30分前に到着するのもいつも通りだった。


俺とユウは、顔を見合わせて笑い合う。


「今日からだな。」


「うん。…緊張してる?」


「いや、どうなんだろう。吹っ切れてる。」


「最初の自己紹介とかどうだろう?」


「初対面の印象が、結構強く残るんだっけ?」


「聞きかじり感、丸出しだね。」


「悪いかよ!」


「悪くない、悪くない。」


「…そういうユウは、なんか、無いの?こういう時の対策とか。」


「あー、誰と仲良くしたいかを明確にしておくのは重要だと思う。」


「そういう意味では、俺たちの場合は、最悪、俺たちだけで完結するから、心配ないのかな。」


「優先してくれるのはいいけど、あんまり孤立しすぎないようにね。」


「ユウが女だったら、彼女にしたいわ。」


「気持ち悪いって!」


「冗談だよ。マジで嫌がられると傷つくからやめて!」


「…はあ。まあいいや。でも、僕もパーティ活動優先したい。その方針は君と一緒だね。」


言っている間に転移陣を乗りついで、すでに学校の前だ。


「じゃあ、飯は一緒に食おうぜ。とりあえず校庭の朝礼台のところで待ち合わせな。」


「わかった。最初から、ボッチ飯はきついもんね。」


「わかる者にしかわからないよな。あの虚しさは。」


「なんで、ちょっと誇らしげなんだろうね。君は。」




それぞれ、中学部と高等部の職員室に向かう俺達は、ここでいったんお別れとなる。


俺は、教室に入ると不思議な緊張感に、違和感を覚えた。

…誰も雑談してない。

なんというか、進学校のエリートクラスに入ったらこんな感じなのだろうか。

スクールカーストとかで、絡まれたりすんのかなとか思ったが、そんないやな感じは一切なかった。


お調子者がふざけて、教師に叱られてとか、クラスのリーダーに挨拶もなしか?とかそういうことの対策してきたのにな。

気負って損した気分だ。

悪い意味ではなく、いい意味でだが。


ユウのクラスもこんな感じだろうか?

とか考えながら、片手間で、自己紹介する。

「ギルド所属の鍛冶士兼錬金術士です。」

というと、少しざわついた。

質問も来た。

「ギルドと契約してるの?」


「うん。」


「流派とか聞いても大丈夫?」


「独学っす。」


「やば。鍛冶と錬金術両方やってんの?」


「錬金術は最近だけど。」


「なんだ。そういうことね。どんな武器得意なの?」


「斬撃系かな。」


「ギルドと契約ってどこのギルド?」


教師に相談する。

すると、教師の方から説明してくれることになった。

「彼は、この前まで、天千里所属でしたが、今は、ラグナロク、ソングラピス、ニーズヘッグ、メビウスにも所属しています。鍛冶の腕と錬金の腕も学園長からのお墨付きありの生産者なので、技術を学べるところがあったら、どんどん吸収させてもらうように。」


任せておいたら、いきなり、ハードルを上げられた俺だった。

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