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スケルトンの荒野の果て

この世界に、人が住める場所は、この国しかない。

この国は、奇跡的にマナが少ない地域で、その範囲を中心に、人が、技術を磨き、結界を広げ、どんどん住める地域を拡大していった。


人の住める地域の外には、マナがあふれ、モンスターはマナから生まれる。

マナが多く集まるところには、マナだまりが形成され、マナだまりは、周囲の環境を変質させる。


それは、スケルトンのマナだまりのような永久に続く道であったり、登っても登っても頂上につかない塔であったり、底のない谷であったり。

はたまた、別の世界が広がっていたりするのだとか。

残念ながら、それらの情報は統制されて、一般には出回らない。


また、マナだまりの存在が、周囲に影響し、転移ポイントを除いて、世界を切り離す現象も報告されている。


カガリキリは、能力にかこつけて、空を自在に飛ぶ。

それは、かなりのスピードでの移動を可能にしていた。

彼女は、最近、山のように大きい深仙亀の撃破を何度も行っていた。


1体倒せば、200億の資産。

それを、すでに5体を倒す活躍だ。


しかし、彼女は何か違うなあと思っていた。

普通なことを気にしていた自分から先に進めたとは思う。

そうなのだが、何かズレている。

この大鎌をつくってくれた鍛冶士の子は、今の私を見て、魅力的と言ってはくれない気がする。


そんなことを考えてしまったら最後。

キリは、普段は絶対に受けないような依頼を受けた。



スケルトンの荒野の果ての調査。


スケルトンの荒野の先を見てくるだけの依頼です。

危険を感じたら戻ってきて下さい。


成功報酬2000万。



割の良くないし、未知の依頼。

そう。

こういうのがいい。

スケルトンといえば、あの子の良く狩っていたモンスターだ。

そこもいい。


この依頼が、終わったら、また、装備もつくってもらおう。

大鎌に合わせた何か。

少しくらい、無理言ってもいいよね。


そして。

キリが依頼を受けて、3日。

彼女はまだ、戻らない。




『錬金術も鍛冶も目指すところを決めてからやるのが普通なんです。どんな武器にしたいとかどんなものをつくりたいかとか。』


「そうなんだ。」


『普通は、そうなんですが、あなたは適当にノリでやった方が良いのが出来るのかもしれないですね。』


「わからないさ。そもそも、作りたい最終的な形とかわからないし。そこまで、武器や錬金アイテムに詳しくないからな。」


『確かに、それは一理あるかもしれませんね。それで、錬金術で作ったそれはなんですか?』


「鑑定によると、地獄の命綱:蜘蛛の糸ってアイテムらしい。」


『なんでそれ作ったんですか?』


「わからない。作りたいとは思わなかったんだけど、できてた。」


『何の素材使ったんですか?』


「スケルトン系と、大鎌の子が乱獲して、大量に市場に出回っていた深仙亀の血からだな。」


『これの効果はどんななんです?』


「道に迷っている人を助けるアイテムなことは確かなんだが…ってこれ、すでに発動しちゃってるよ。」


『…?』


「よくわからん。」


眺めているうちに、アイテムは、灰になって消えた。


『なんですか、これ。失敗作?』


「わからないって。」




その日の夕方、キリは無事帰ってきた。

なんか、深い霧の中、光りの線を辿ってきたら戻れたそうだ。


「もう二度と受けません。この依頼危険です。」


空間の先は、入ったら戻れなくなることが持っていった端末で、観測された。

研究者は、とても興奮していたが、キリは、ぶち切れた。


しばらくして、落ち着いたところで、そう言えば、なぜ戻ってこれたんだろうと疑問が湧く。

どうやらだれかが、自分を助けるアイテムを使ってくれたらしい。

キリはそのことに感謝した。


「助けてくれたのが、私に思いを寄せるイケメンだったらいいのに…。」




『錬金術LV1292→LV1341に上がりました。』

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