急な面接
制服に着替え、漆田さんの元に戻る。
「いいの買えたか?」
「はい!」
「…ずいぶん普通だな。」
「これがいいんですよ。制服の黄金律っていうんですか?」
「そういう見方もありか。いや、それだけか?」
漆田さんは何やら1人で、考え込んでいる。
「…っと、悪い。今から、部屋に案内する。」
部屋には、ギルド長の女性がいた。
「お連れしました。」
「ありがとう。」
「よろしくお願いします。」
「そんなに緊張しなくて大丈夫よ。」
漆田さんは下がり、部屋に俺だけが取り残される。
「まずは、事情を説明させてね。」
ギルド長の女性は、自分の収納から、見覚えのあるナイフを取り出す。
「それは…。」
「そう。あなたが作った武器ね。この武器をはじめ、あなたの作る武器は、とても性能がいいの。」
「…ありがとうございます。」
「こちらこそ、ありがとう。でも、ちょっと問題があって、どうにも性能が良すぎて、天千里のギルドだけで、あなたを守るのが厳しそうな状態です。」
「あ、ちょっと悪い組織に狙われたりってことですか?」
「そういうこと。それで、あなたは、これから、5大ギルドと呼ばれているうちを含めた5つのギルドで守っていきたいと思っているところなの。急なことで、申し訳ないとは思っているのだけど、ちょっとこれしか方法がなさそうなのよ。」
「えっと…。」
『ばか!とりあえず、受けといた方がいい。よろしくお願いします。でいい。』
「よろしくお願いします。」
「あと、15分で、他のギルドの面々と面談になるわ。」
「あ、そういうことですか?」
「そういうこと。根回しは終わっているから、あとは、最終確認程度で2、3質問されるでしょうけど、変なことは聞かれないことになっているわ。」
「わかりました。」
それから、ギルド長から、打ち合わせをしていたらすぐに、時間が来た。
会議室の対面に、本物のような魔法立体映像が4人分現れる。
若い男性2人と、若い女性、年老いた男性の4人。
俺は、事前の打ち合わせの通り、立ち上がり、頭を下げる。
隣で、ギルド長も頭を下げてくれている。
ギルド長が頭を上げる気配を感じ、俺も頭を上げた。
ギルド長が紹介を始める。
頭が真っ白になって全然頭に入ってこない。
紹介が終わると俺は、ギルド長に促され、椅子に座った。
そこから、色々話が飛び交い、いつの間にか、時間が飛んでいた。
「質問だが、所属は5つのギルド全ての所属となるが、当人は意義はないか?」
『はい、でいいです。』
「はい。」
「給金の体系は、天千里のギルドと同じでいい?」
『はい、でいいです。』
「はい。」
「俺のところのギルドは学校もやってるが来るか?」
『ギルド長と相談させてください。でいいです。』
「ギルド長と相談させて下さい。」
「まあ、いいだろう。」
「意義なし。」
「これだけ揺さぶっても大丈夫なら、まあ、大丈夫かな。」
「取り急ぎ、うちの職員を護衛につけようか?」
「相性があるので、あまり、鳥かごの中というのも、生産活動に影響が出かねません。同じものが作れないものばかりなもので。」
「それを言われると引かざる負えないな。」
「ずるーい。だから、早くこっちにも流してね!」
「1人じめすんなよ!」
「あとは、他の5ギルド所属の奴らとの顔合わせも必要か…。うちから出ている鍛冶士ならもしかしたら、そやつの技を盗めるやもしれん。」
「方向性は、決定でよろしいですか?では、後日、契約ということで。」
「なにゆえ、後日なのだ?」
「じいさん。こいつはまだ、未成年だよ!」
再び、親と相談することになった。




