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答え合わせと停滞

「なあ、プロの話、断って良かったのか?」


「それは、みんなで、決めたことでしょ。死んじゃったら意味ないって。」


「でも、ユキの兄さんのホラ話かもしれないだろ?」


「だから、確認してるんじゃない。本当に、私たちじゃ、手に負えない仕事だったかどうか…。」


妹たちは、喫茶店で、自分たちが、受けるはずだった依頼である大火蛇の群れの討伐映像を見ていた。

大火蛇の群れは、強力だが、ユキの持っている全体に衝撃を与える武器があれば、倒せない敵ではないはず。

実際、今、リアルタイムで、戦っているプロの人たちは、危なげなく、戦っている。


「はあ…、早まったのかな。兄貴が血相変えて来たから、信じちゃったけど…。」


「どうかね。まあ、最後まで見ようぜ。」


そうこうしているうちに、画面奥の大火蛇の1体が光を放つ。


「…進化?」


「やば。」


白い炎をまとう、体も数倍大きくなった大火蛇が、暴れ始める。

そこで、映像は途切れた。






スケルトンを3日間倒し続ける俺。

アイテムを作るのにも、鍛冶をするのにも素材は必要で、渋い毎日だ。


感覚的には、未来を見るアイテムを作るのはもう無理そうだし、いい装備も上手く作れる感じもしない。

そこそこの物は作れるかもしれないが、多分マナメタルフライパンの方が、強いだろう。


ここ3日は、スケルトンの骨と包丁で、携帯鍛冶セットを使い武器を作っても、全て変なものしか出来ていないことからもこの感覚は合っているだろう。


携帯鍛冶セットは、素材レベルが低い物で運試しがいいみたいだ。

スケルトンの素材では、レベルが高すぎるのだろう。


行き詰まった俺は、鍛冶と錬金術の基本を勉強し直すことにした。

中学校の教科書をひっぱり出す。


鍛冶は、インゴットを作るところから始まる。

インゴットは、金属のみ、もしくは、金属と素材で作られる。

作ったインゴットを魔力や温度で、変形させ、装備は作られる。

魔法があれば、木と金属を混ぜて、装備を作ったりも出来るのだ。


次に錬金術は、純粋な素材を作るところから始まる。

不純物を取り除いたり、分解したり、組み合わせたり、変化させたり。

出来た素材同士を正確な分量で、さらに、組み合わせ、変化させ、効果があるものを作る。

組み合わせる方法も、溶かしたり、まぜたり、魔力を流したりといろいろな方法がある。


『魔力をたくさん使う正攻法での鍛冶や錬金は、まだできないと思いますよ。』


「3力平均は今、18くらいだっけ?」


『それくらいです。』


「睡眠学習空間で、コツとか勉強できないかなあ。」


『出来ますけど、おすすめはしません。まず、自力を上げる方が大事です。』


「俺達は、効率だけで、生きているわけじゃないんだよ。自力上げるって、言ってもつまんなきゃ挫折してしまうって。」


『…はあ。では、身体強化しながら、鍛冶の勉強も同時にしましょう。』


「えっ?それは、ちょっと嫌なんだが…。」


『そっちのわがまま通すんですから、こっちのわがままも通させてください。』


「この体は、俺の体なんだけど…。」


『今日の睡眠学習が楽しみですね。』


なぜか、苦行に苦行を重ねることになってしまった。

なんでこんなことに…。

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