108 睡眠学習空間での魔法訓練
睡眠学習空間にて。
「俺って、火の魔道具に魔力を通すくらいしかできなかったから、属性把握できていないんだよね。」
『授業でやった属性の把握ですか…。それなら知識として持っているので、伝えられます。ここでならケガの心配はないので、安全ですし。というわけで、射程0で、魔球を作ってください。』
「射程0なら行けるかも。」
属性の指定の入っていない魔球が手のひらを包む。
身体強化の延長だ。
「後は、それぞれの属性を1つずつ試していけば出来るはずです。まずは、土から行きましょうか。」
『発動した魔法から考えると、火と闇属性ですね。では、魔法の復習をしましょうか。』
「魔力を体に定着させるのが、身体強化で、体の外に切り離すのが、いわゆる位階魔法だっけ?」
『その認識で間違っていません。体の中の魔力を体の外に切り離し、指向性をもたせることが、位階魔法の第一歩です。ちなみに、魔力は体の外に切り離されたら、属性を持たないと胡散してしまいます。』
「無属性はないんだっけ?」
『強いて言うなら身体強化が無属性ですね。』
「火と闇だと何が出来るんだっけ?」
『位階魔法は、空間魔法以外の全てで、同じ様に形を作ります。火は、燃え広がる環境や規模が大きくなければ、威嚇の効果が大きいです。闇の方は、闇というエネルギーをそのまま、飛ばしたりするので、闇の方が攻撃に向いていますね。他の属性の話もしますか?』
「そうだな。念のためお願い。」
『単純な攻撃力は、物質としての密度の強さで決まるので、氷>土>水>風>火が基本です。雷は特殊で、光と闇は、水と同じくらいの威力ですね。』
「火は、あんまり、強くないんだな。」
『単純な攻撃力は弱いです。…では、早速、訓練の方を始めましょうか。』
睡眠学習空間内で、尽きることの無い魔力で、火球の練習をする。
24時間で出来ることなんてたかが知れている。
だが、それでも、出来るようになることはある。
俺は第1位階:火球を最低ラインで、ひとまず成功させた。




