105 依頼実習のパーティ
改めて、ホームルーム教室に戻る。
3力測定で、話題に上がっていた。
エリック、レンカはもちろん教室にいない。
クラリッサとユーザリアも教室には顔を出さない。
「この4人は、9月の依頼実習はソロで、やるそうです。」
クラスメートたちは、予想した通りで、納得した感じだった。
「他のみなさんも、パーティ申請は、今日中に済ませるように。」
課外学習の時より、ぐちゃぐちゃで、班が決まっていく。
俺は、一歩引いてそれを眺める。
俺は、生産科では、そこそこだが、戦闘科では、落ちこぼれだからな。
生産科の生徒は、生産系の依頼実習で、やっていく方針のようで、戦闘科のパーティとは、情報交換にとどめているようだ。
俺も、一応の形だけと思い、戦闘科の生徒に声をかけようかと思っていたところ、A班班長とB班班長に、聖属性のE班班長の3人のパーティに声をかけられる。
声をかけてきたのは、B班班長。
「困ってるだろ?一緒に組まないか?」
「…俺?」
「お前意外に誰がいるんだよ。」
「あ、生産担当としてってこと?」
「勘違い無いように言うと、お前を戦闘職として、パーティに誘っている。」
「…なんで、俺?」
「目がいいから。」
「目?」
「いつも上を見ている。志が高い。あと、名声欲が強そうなところもいい。」
「お前には、そう見えてんの?」
「違ったか?」
「わかんないな。急に言われても。」
「でも、まだ強くなる気はあるんだろ?」
「それは、そうだな。遅かれ、早かれ。」
「だったら、組もう。」
「こいつはこう言ってるけど、他の2人はいいの?」
「俺も構わないと思っている。」
「私は、2人が言うなら…組んでもいいけど。」
「騙すの嫌だから言っておくが、俺は3力平均で1500超えたくらいしかないザコだからな。後悔するなよ。」
「ああ、よろしく。あ、それと、遅かれ早かれ強くなる気があると言ったな。」
「ああ。言った。」
「どうせなら、早く強くなった方がいいぞ。必死で、早く強くなれ。」
「…わかったよ。」
課外学習B班班長 ガイ。
課外学習A班班長 アッシュ。
課外学習E班班長 リーシア。
そして、俺。
よくわからんが、パーティを組むことになった。
俺は、そう言えば、と妹の言葉を思い出す。
「パーティでいる間のそれぞれの目標とか聞いておいていいか?」
「俺は、ユーザリアより、強くなることが目標だ。」
アッシュの目標は、ユーザリア。
「俺の方は、冬休みまでに、ランクCのモンスターをソロで倒したい。」
ガイの目標は、Cランクソロ。
「私は、第3位階到達ですかね。」
リーシアは、魔法の威力階級を上げたいようだ。
「お前は?」
「俺は、せっかくだから、ガイとアッシュに勝てるくらい強くなりたい。」
「へー。言うじゃねーか。」
「一生パーティ解散できなくなるぞ。」
「口だけなら、なんとでも言えますよ。大口たたくのは、しっかりやってからです。」




