101 パーティメンバーと友人と
俺とユウは、次の日にパーティを解散した。
そのまま、続けることも出来たが、そういう気分にはなれなかった。
「僕の方も悪い。君のことをパーティ活動で縛ってたようなものだから。」
「それは、俺も有難かったから、謝らないでくれ。俺の方が、手伝ってもらっていた側だしな。」
「それを盾に、君が僕のこと優先してくれるのが、当たり前だと思っていたのもあるかも。」
「それは、何とも言えない。でも、俺がここまで、これたのは、ユウがいたからだぜ。…っていうか、やめるのは、パーティ活動だけだろ?」
「まあ、そうなんだけど。パーティ活動終わるとだいたい疎遠になりやすいみたいだし…。」
「それは、悲しいだろ!悪友は、続けようぜ。」
「それでいいの?」
「いや、だって、授業サボるのだって、1人じゃサボりづらいぞ。」
「パーティ活動やめて、授業サボる時だけの仲って、世間体最悪だね。」
ユウは笑う。
「いや、笑っているけど、俺達には死活問題だろ?」
「それはそうなんだけど…。」
「サボりたくなったら、連絡くれよ。」
「しない。絶対しないよ。そういう連絡したら、君のことだから、義務感でサボろうとするもん。…だから、普通に1人でサボるよ。」
「…そうか。やっぱり少し寂しいかもしれないな。」
「寂しいけど、これでいいんだよ。僕らの距離感が近すぎたんだよ。」
「はあ。ユウにフラれた気分だぜ。」
「やめてよ。僕は、男だし、まだ、僕らの関係は終わらないんだから。」
家に帰る俺。
「…はあ。」
「兄貴、帰ってそうそう悩みありますみたいなため息やめて。」
「…悪い。」
「…どうしたの?」
「いや、ユウとパーティ解消した。」
「あー、フラれちゃったの?」
「フラれた。」
「ユウさんの3力平均4万くらいだもんね。そりゃあ、平均1500超えたとは言え、兄貴じゃ釣り合わないって。」
「そんなに、釣り合わないかな。」
「釣り合わないよ。ポテンシャル違い過ぎると、お互いギスギスするんだって。今どきは、カップルでもパーティは別な時代だよ。」
「お前は、どんな感じで、友達とかパーティとかと付き合ってんの?」
「まず、パーティ内は、恋愛禁止。これは、絶対。パーティ内の子好きになったら、パーティ抜けることっていう決まりごとがあるよ。」
「…それだけ?」
「あと、常にお互いの目標を話してるかな。プロになりたいとか、魔法を極めたいとか。ここまで、出来るようになったら、パーティ卒業するとか。」
「俺達、目標の設定とかしていなかったな。そういうところしっかりしてなかったのもいけなかったか…。」
「それは、揉める元よ。何がしたいかをバランス見てパーティで活動しないと。」
「そうか。じゃあ…友人関係うまくやるにはどうしたらいい?」
「友人関係には、正解とかないと思うけど…私だって、結構失敗するし。なんなら、兄貴とだって、しばらく前まで気まずかったじゃない?」
「それは、そうだな。」
「自分で、考えてね。…というわけで、相談料になんかちょうだい!」
「お前、気まずかった時より、ずいぶん図々しくなったな。」
俺は、いつだったか作って、インベントリの肥やしになっていた採集の指輪を妹に渡した。
「そう言えば、兄貴。かなり、家に帰っていなかったけど、夏休みの課題とか大丈夫?」
「あ、ヤバい。…完全に忘れてた。」
「ほら、友達に手伝ってもらいなよ。」
「さすがに、さっき、別れたばっかりで、それはカッコ付かないって。」
「私もユウさんに会いたいの!」
「なんで?」
「ユウさん強いから、兄貴の宿題の合間に、模擬戦してもらうの!」
「…お前、やっぱし、図々しくなったよ。」
「えへへ。褒めるなら、新しい装備お願い!」




