表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転生したらTSして『貝使い』なる能力をもらった。でもこの身体、何か訳ありみたいで……?  作者: 四葦二鳥


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

55/65

第55話 絶体絶命!ブレス連射の危機

「撃て! 撃ちまくれーーーー!!」


「弓、魔法、砲弾、何でもいい、敵を進ませるな!」


 城壁で応戦している兵士が、次々にレヴィアタンへ攻撃を仕掛けている。弓矢、魔法、大砲、レールガン――ありとあらゆる手段で攻撃を加え続けていた。

 だがしかし……。


「全く効いてないな」


 レヴィアタンはこちら側の攻撃を、全く意に介さないかのように進み続けていた。


「薄々こうなるとはわかっていましたが、目の前で実証されるとより絶望感が増しますね……」


「知ってたのか、イカネス? 俺達の攻撃が効かないって」


「予測程度ですが。レヴィアタンは強力なブレス攻撃を行います。威力が絶大過ぎ、ブレスの余波で自壊する可能性があるのです。それを防ぐため、非常に頑丈に出来ているのです」


 レヴィアタンはブレスの余波で自壊しないよう、この世界で最も頑丈なアダマンタイトやそれを使った合金で出来ているのはもちろん、設計上の工夫で外からの衝撃に耐えたり受け流したりする仕組みがあるらしい。

 もちろん、外部装甲も頑丈に出来ている。敵からのちょっとした攻撃で機能不全に陥るようでは、兵器として失格だからだ。


「ただ、実際に戦ってみてわかったことがあります。あのレヴィアタンは、おそらく魔導騎士団全員が乗り込まなければ動かせない、ということです。いくら頑丈とはいえ、ある程度随伴兵を伴って援護したり、次弾のブレスを発射出来るようになるまで時間稼ぎをするのが定石です。それをしないということは――」


「全員乗り込まなければ動かせない、ということか」


 魔力を供給するためなのか、操縦するために人手が必要なのか、あるいはその両方なのかはわからないが。とにかく、直接戦闘させるほど兵士を裂けないのは確実なようだ。

 だが現状、その情報でこの状況を打破できるかというと怪しいが……。


「そろそろ次のブレスが発射されますな……私が見た設計図通りであれば、ですが」


「姫様、結界の方はどうですの?」


「まだ修復途中だ」


 正直、同じ場所に次のブレスが命中したら確実に結界が壊れる。いや、もしかしたら砦のどこかが破壊されるかもしれない。

俺はなんとかならないかと、頭をひねらせるのだった。

 

「とりあえず、これで応急処置を試みよう」


 俺は『マナススリガイ』を召喚した。


------

マナススリガイ

魔力を吸い取り貝殻を成長させる巻貝。大型のタニシに似ている。

------


 レンキンガイでマナススリガイの粉末を錬金。それを砦内に設置されているサキモリアコヤの真珠にすり込む。


「これで結界に魔力吸収機能が付いた。魔法攻撃を受けても魔力を吸収し、無効化するはずだ」


「なるほど……。ところで、なぜマナススリガイの素材を城壁に組み込まなかったんですの?」


「言うなよ、パール。ここまで追い詰められるとは思ってなかったんだ」


 ジト目でパールに詰められるが、完全に俺のミスなので何も言えない。結界の力を過信しすぎてしまったようだ。


「次弾、来ます!!」


「姿勢を低く、防御姿勢を取りなさい!!」


 レヴィアタンは口を開き、口内に魔力を溜め込む。その間にイカネスは兵士達に、身を守るよう指示を出した。

 そして、レヴィアタンはブレスを発射。1発目よりも距離が近いため、ブレスはより眩しく、太く、俺達の恐怖や不安を煽った。


 ブレスは結界に衝突し爆散。パキキキキキ……とヒビが広範囲に広がる音が聞こえる。


「……首の皮一枚繋がったか」


 結界は、なんとか破壊される寸前で留まってくれた。――このままもう一撃食らえば結界は壊れるし、確実に砦は半壊以上になるだろうけどな。


「どうやら魔力吸収機能の容量以上の攻撃だった、ということですかな?」


「その通りだ、イカネス。マナススリガイ由来の魔力吸収機能は優秀だが、吸収できる容量が存在する。あのブレス、吸収容量以上の魔力が込められているんだろうな。もちろん吸収した魔力を使って結界を修復しているから、さっきよりは早く直るはずだが……焼け石に水だろうな」


「ど、どうしますの、姫様!?」


 パールがすがりついてくる中、俺は努めて冷静に打開策を考えようとしていた。


「もう一度、俺のステータスを見てみよう。何かアイディアが浮かぶかも……」


 ヒントを求めて俺のステータスを開いていたが、俺はある事に気付いた。


 「スキルが上がってる!?」


 そう。砦の防衛戦を何度も続けてきたためか、いつの間にか貝使いの段階が1段階アップしていたのだ。


------

スキル:貝使い

称号:滄海桑田(第9段階)

召喚可能な貝:カカオシェル、ワナシンジュガイ、シンetc...

<既に召喚可能な貝は非表示>

------


 『滄海桑田』って、確か『滄海変じて桑田と為る』を略した言葉だよな? 世の中の移り変わりが激しい様を表す言葉で、それを『大海が桑畑に変化する』と例えている。

 うん、過去一意味がわからない称号だな。字面だけ見ると相変わらず大仰だけどな。


 それはともかく、今大事なのはどういう能力を持った貝を召喚出来るかだ。新しく召喚出来るようになった貝を調べると――。


「これは……」


 この『ワナシンジュガイ』と『シン』、錬金せずともかなり強力な能力を持ち合わせていて、すぐに活用できるらしい。しかも、この2つの貝を使えば事態を打開できる!


「レヴィアタン、ブレス発射態勢に入りました!」


 その時、兵士から報告が上がった。窓から見てみると、レヴィアタンの口が大きく開き、ブレスを放とうとしているところが見て取れた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ