8話-⑤ 消えた吸血鬼
何か、寝苦しい。
俺は、荷重になった瞼をゆっくり開いた。
「お、ナウスが起きたぁ」
「本当だ、起きた」
「もうご飯の時間だよ」
俺の上に子供達が三人も乗っかっていたのだ。
「お前ら、重いからどいてくれ」
キャッ、キャッと騒ぐ彼らは、身軽なのか、直ぐに身体から降りてくれた。
飯の時間で、起こされた俺だが、誰かに食事で起こされるのは久しぶりだ。
子供達に連れられた俺は、食事が用意してある、場所に連れてかれた。
そこには、子供もの他にも、避難民と思われる、御年寄や、おじさん等も居た。
「君がナウス君か、シスターからは聞いてるよ」
「西の村から来たと聞いたけど、大変だったな」
みんながみんな、俺の事を心配してくれている。
なんと言うか、師匠と共に行動していたら、こんな扱いは絶対になかっただろうな。
だから、と言って師匠の事をどうこう恨むつもりも無いし、文句を言う事が間違っているのも理解している。
だけど、人間として扱って貰えるのは、何と言うか嬉しいものだーー
食事をしながら、ここでの生活を聞いて見たところ。
基本的に宛がある人に限って言えば、その宛を頼りに、次の行動をしているそうだ。
だが、宛が無い人に関しては、街での仕事や、森に入って薬草集め等をしている。
特に、子供や年寄りはそうする以外に出来る事が無いのだ。
だがら、俺も仕事をしないと行けないかと思っていたが……
「ナウス君は誰かを待っているんだよね?」
「あぁ、シスター、そうだよ」
「だったら、は子供達と一緒に森に入るのはどうかな?」
どうやら、子供達は森で木の実や、薬草集めをする事が多いらしいのだが、今のご時世的に子供だけと言うのは、正直危ないらしい。
今はお年寄りを同伴させているとの事だか、いざと言う時に、俺の方が何かと都合がいいのだろう。
そうして、俺は明日から、森へ子供と一緒に行く事になった。
森と行っても、そこまで奥に入るのは禁止だった。
基本的には、街の外壁が見える範囲で、森に入り、薬草を採取する。
俺は子供達と一緒に森に向かうが、見張っているだけというのは、些か暇な為、結局子供に交じって一緒に採取するのであった。
そんな、生活が続いたある日、事件は起こった。
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