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敵情視察?みたいなそんな感じで


ルークディ·ファルドラ

アドメシス·スレーリア


この二人はまだ会ったことの無い攻略対象者です。ゲームの設定だとルークディが伯爵家嫡男でアドメシスが子爵家二男です。

それと実はルークディのルートではプリシアは登場しないんですよ。プリシアが登場しない代わりにルークディの妹が悪役令嬢として登場するんです。しかもハッピーエンドだとルークディの妹とは和解で済むんですよそれにバッドエンドもプリシアほど酷くないんです。何それ羨ましい。私にも少し分けて欲しい。


アドメシスは特に他の人とは余り変わりませんね。ただゲーム内では外見詐欺だと言われていました。見た目が静かに本を読んでいそうな外見なのにバリバリの武闘派なんですもん。確か次期騎士団長に目されているんじゃなかったんですかね。アドメシスの御父上が現騎士団長だったと思います。


私はリストを見ながら「ハァ...」と溜め息を吐きました。

いや、何ていうかですね。どうやってこの二人に会えばいいんでしょう?だって学園ではクラスが違いますし。共通の友人も居ない。更に言えば面識すら有りません。そんな状態でどうやって会えば良いんでしょうか。下手を打てば変な噂が立つに決まってます。それにもしもこの二人と、もしくはどちらか一人と仲が良いと噂になったら余計な邪推をする者も出て来るはずです。

そしてその噂が一人歩きして結果、フラグが建ちどちらかと婚約とかになったらもう、それこそ最悪です。ここは慎重に行動しなければいけません。それ程、貴族は噂好きなんです。


これはノエルと一緒に考えた方が良いかも知れません。私一人だと下手を打ちかねません。取り敢えずお茶を用意しに行ったノエルを待ちます。




少し時間が経ってノエルがお茶とお菓子を持って戻って来ました。あ、今日はマドレーヌなんですね。そう言えば前にマドレーヌを作って何故かお菓子作りを禁止されたんですよね。あれ、何でなんだろう?


未だに自分の料理の腕を自覚していないプリシアである。こんなんだからこれからもキッチンに立ち入り禁止は解かれる事は無いだろう。


そんな事は露知らずプリシアはノエルに相談した。


「ねぇ、ノエル。どうすれば良いと思う?」

「何がです?」

「どうやってこの二人に会えば良いと思う?」


私はリストに載っている二人の名前を指差しながら言った。


「うーん...難しいですね。まず面識が無い。その上異性なので...」

「やっぱりそうかぁ、手っ取り早く面識だけ作る方法は無いかぁ」

「あ、それならありますよ?」

「えっ!」


無いと思ったらあった。

どんな方法だろうかと思いノエルに聞く。


「今度の休みにある夜会に出席すれば挨拶ぐらいは出来ると思いますよ」

「や、夜会かぁ...」


その方法を聞いて思わずどもる。だって私、社交界は苦手なんですもん。あ、一応ダンスとかは出来ますよ?これでも貴族令嬢なので。でもやっぱり社交界は苦手です。しかし残りの攻略対象者を知るにはそれしか有りません。ここは我慢して参加するしかありませんか。


「うーん...参加するしかありませんか...」

「参加するんですか?」

「...そうね、今回だけ参加しましょう」

「それだとパートナーを決めないといけませんね」


あ、そうだった。夜会に参加する為にはパートナーを決めないといけなかったんだ。うーんどうしようかな。フェリスとお父様は領地だし。他は...ケイト様?いやそれだと婚約の噂が立ちそう。


大体、夜会等に連れて行くパートナーは身内か婚約者の場合が多い、なので身内では無いパートナーを連れて行くと婚約者という噂が立つことがある。


「うーん...誰か居ないかなぁ」

「それだったら私が男装してパートナーやりましょうか?」

「...!?」


思わぬ言葉に目を丸くする。て言うか驚き過ぎて声も出なかった。何を言っているんだろうかノエルは。まず男装してパートナーとかあり得ない。


「いやいや!なんで!?」

「相手が居ないんでしょう?それだったら私が男装した方が早いかなと」

「確かにそうだけどそれやったら白い目で見られるよね絶対!?」

「うちの家系は変人ばかりと評判なので大丈夫ですよ」

「そうじゃなくて!」

「それに国王陛下もおちゃめな人だと有名なのでこれくらい大丈夫ですって」


確かに国王陛下は面白い事が大好きだ。しかし何故そうなる。

でもこれやるとノエルは結婚出来なくなると思うのだけど。まず男装趣味が有ると思われる変わった女性と結婚したいと思う男性は居ないと思う。それをノエルに告げると。


「まぁそれに私は結婚する気がありませんし」

「私も変な目で見られる気がするのだけど」

「引きこもり令嬢だと噂が立ってる時点で変な目で見られてると思いますけど」

「そうだけど...」


それを言われて悲しくなる。まぁ本当の事だから否定しようが無いのだけど。その後も色々と言い合っていましたが。


「...仕方がない。今回はその案で行きましょう」


結果、私が折れてノエルが男装してパートナーになる事が決まりました。どんどん変な方向に向かっている気がします。どうしてこうなった。


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