だから、引きこもりたいんですってば
遅くなりました!ごめんなさい!
「...すみませんが、私にはルイ殿下の婚約者は務まりません」
「そんな事は無いわよ?だって貴女は家柄も容姿も全て言う事無いわ。ただ一つ有るとしたら余り社交界に顔を出さない事だけど、それは今からでも遅く無いもの」
先程から拒否しているのですが、どうすれば良いでしょう。
流石に直球で言う訳にはいか無いので、それとなく拒否していますが余り上手くいきません。助けて。
「...その、私は余り華やかなものが得意ではなくて」
訳 だから、社交界は嫌なんです!
「まぁまぁそう言わないの。苦手なものも数を重ねれば案外、楽しく感じられる様になるわ」
訳 慣れればどうって事無いわ。
...全然上手くいきません!そりゃ、王妃様は人見知りなんてしないでしょうよ!苦手なものも数を重ねれば慣れるでしょうよ。
...さっすが王妃様ですね!伊達に王妃を務めてません!
なんて事を考えていると、王妃様がハッと何かに気付いた様な反応をした。...どうしたんだろう?
「...もしかして、プリシアちゃん...好きな人が居るの?」
「へ?」
乙女にあるまじき声が出たのは許して欲しい。
だって、いきなり話が飛んだんだから仕方ないと思う。
えっと、何でそんな話に飛んだんですか?ってか、どうしてそうなった?さっきの話題がいきなり飛んだんですけど!?
思わぬ質問にフリーズする。そんな私を見てなぜか瞳をキラキラさせる王妃様。
「やっぱりそうなのね!?」
やばい!王妃様が何かとんでもない勘違いをしていらっしゃる!
急いで誤解を解こうと口を開こうとして、王妃様に止められた。
「わかったわ...!プリシアちゃんが望んでいる事は...!」
いや、わかってないでしょう。思わずその言葉が出そうになった。
っていうか、やばい。話があらぬ方向に進んでいる。このままだと収拾が付かなくなる。
とにかく誤解を解こうと口を開こうとして、ある考えに至る。
もしかしたら、これはチャンスではないか?
だって、このままいけばルイ殿下と婚約せずにすむかも知れない。
とにかく、私は攻略対象者とは余り関わりたくない。...フェリスとケイト様?...はて、何の事でしょう。
...知ってますよ。私の計画がことごく失敗しているのは。
でも、可能性を少しでも減らしたいでしょう。
「...実は、そうなんです」
「やっぱり、そうなのね!」
嘘をつくと、心が痛いですね。
相手が信じているのが、特に。
...そんな、キラキラした瞳で見ないでください。心が凄く、痛いです。
「私はプリシアちゃんの恋を応援するわ!」
そういえば、王妃様はロマンチストでしたね。
そして、国王様ととてもラブラブですもんね。女性は幾つになっても乙女なんですね。羨ましいです。
とりあえず、フラグは回避出来たでしょうか?
まぁ、それは良いとして。
...どうして、こうなった。




