閑話
アレのその後
ドサッ
「えっ?」
ノエルが倒れた。
「ノエル!?」
あれっ!?何で!?さっきまで普通だったよね!?
混乱した私はノエルを揺さぶる。
「ノエルゥゥッ!?」
ノエルは目を覚まさない。
まぁノエルが気絶したのはプリシアの作ったマドレーヌ?のせいなのだがプリシアは気付かない。
「どうしましたっ!?」
騒ぎを聞き付けたエリーが部屋に飛び込んできた。
「エリー!!」
「お嬢様っ!一体何が!」
エリーは意識を失っているノエルを見て目を丸くしている。普段はとても冷静なエリーが取り乱しているのは珍しい...ってそれどころじゃない!
「エリー!ノエルがっ...」
「お嬢様!落ち着いてください」
「で、でも...」
「大丈夫ですから!」
エリーに宥められ落ち着きを取り戻す。
「大丈夫ですよ、お嬢様」
「オルトスさん!」
いつの間にかオルトスさんが居た。
...えっ?オルトスさん何時から居ました?全く気付かなかったのですけど。
そんな私を余所にオルトスさんはノエルをひょいと抱き上げる。
...オルトスさん、たしか六十を過ぎたって言ってましたよね?何処にそんな力が有るんです?まだ子供とはいえ身長も少し高いノエルを重さを感じさせない所作で持ち上げるって。
「どうやらノエルさんは気絶しているだけの様です」
「ほ、ほんとう?」
「はい」
「よかったぁ...」
「お嬢様、それでは私はノエルさんをお部屋に」
「えぇ、お願い」
オルトスさんノエルを任せる。
「お嬢様、何があったのですか?」
エリーに聞かれて少し考え込む。
ノエルが倒れたのはお菓子を食べた直後だ。
でもお菓子はお父様も食べている。
それを伝えるとエリーは少し呆れた表情をした。余談だが使用人達はプリシアの料理の腕が壊滅的なのを知っている。それを本人に言ってないだけ。
「お嬢様、今度からお料理は禁止です」
「!?」
何故かエリーに料理を禁止された。
本人は自覚が無いので自分のせいなのを気付いてない。だから何故、禁止されたのか分かってない。
「な、なんで」
「とにかく禁止ですキッチンにも入ってはいけません」
「そんなぁ」
ニ人だけの部屋にプリシアの情けない声が響いた。
お父様が無事なのは慣れと根性です。




