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閑話

本編とは関係ありません。何となく書いてみたくなりました。

短いです。


私がプリシアの侍女になって間もない頃




「ノエル、これ食べてみて」


プリシアがそう言って差し出してきたのは


真っ黒なナニか。


えっとなにこれ、えっ?食べ物?


「...」

「頑張って作ってみたの」

「...つかぬ事をお聞きしますがこれは何でしょう?」


このナニかよりもプリシアが手作りをした事に驚きです。普通、貴族の令嬢は手作りはしません。まぁ先日プリシアにも前世の記憶が分かったので普通では無いのですが。

しかし、これはなに?まず、食べ物に見えないのですが。


「マドレーヌ」


...おかしいな、私の知ってるマドレーヌと違う。

間違ってもこんな真っ黒では無い。何をどうしたらこうなるのか逆に教えてほしい。


「...シェフと一緒に作りました?」

「えぇ、でも何故か途中から青褪めてたけど」


シェフが青褪めるって何をしたんですか。って言うかシェフと一緒に作ったんですよね?それなのにどうしてこうなるのですか?


「それより早く食べてみて、さっきお父様にあげたら美味しいって言ってくれたの」


当主様にあげたのですか。そして当主様、これを食べたのですか。...当主様、プリシアを溺愛してるからプリシアが作ったものを無下にするはずありませんからね。そしてそんなにキラキラした瞳で見ないでください。


「ねっ?早く早く」


...分かりました。分かりましたよ...食べれば良いんでしょう...

覚悟を決めてマドレーヌ?を口に運ぶ。すると...


ガリッ


マドレーヌじゃない食感がした。そしてよく分からない味がした。

...いやもう見た目からしてマドレーヌじゃない事は知ってました。

その味の破壊力は私の意識を飛ばすのに十分でした。

私は薄れ行く意識の中で


(今度からプリシアには絶対に料理をさせない様にしよう)


と、心に決めた。そして私は意識を手放した。




プリシアは無自覚です。

ちなみにフェリスは食べてません。それもこれもオルトスさんのおかげです。

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