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怠惰な王子様

遅くなってすみません。


やったね友達が出来たよ!


しかも対等な女の子だよ!!


あっいや対等とは少し違いますけどね。でもノエルと違って分け隔てずに仲良く出来る気がするんです。だってノエルは一応、私の侍女ですから対等では無いんです。まぁ、ノエルは私に軽口を叩いたりしますけど純粋な友情では無いんです、根本的な所で私に忠誠を誓っているので何処までも対等の立場になり得ないのです。だから私は友人というものに憧れます。逸れなら何故、引き篭っていたのかって?それは、余計なフラグを建てたく無かったのと令嬢方は、私に取り入ろうとして私自身を見てくれないからです。まぁ令嬢方だけとは言えませんけど。


私は令嬢方の言葉の節々に含まれる刺が苦手なんです。

表面はおしとやかな可憐な令嬢でも内面は全く違うのは知っています。

怖い。...人の事を私が言えたものではありませんが。


「プリシア様...?」

「えっ?」

「どうかしました?」

「あっ何でも無いですよ」

「そうですか...?」


おっと考え事をしていました。


「にしても同じクラスですね」


そうなんです私達同じクラスになったんです。

内心やったーです。だって知ってる人が居なかったら孤立しそうなんですもの。そこに攻略対象者が居てみてください最悪ですから。恐らく一年間はフラグ回避に勤しむ事になりますから。そんなのは楽しくありません。


「とりあえず教室に行きましょうか」

「そうね」

「はい」


うきうきと心を踊らせながら私達は教室に向かった。




「...マルカティス嬢、よろしく...」


...神様、私のうきうきを返して。

死んだ目で見詰める先には青みがかった紫色の髪を持つけだるげなイケメンです。...そうです攻略対象者です。


「...私こそよろしくお願いいたしますわ、ルイ様」


そう言うと、もう彼は興味をなくした様でした。相変わらずマイペースですね。


ルイ・アルディス・ゲインドルツ。

...名前から分かる通りこの国の王子様です。そして第二王子にあたります。

ちなみに私達は初対面ではありません。幼い頃に数度だけ会った事があります。その頃から彼はやる気の無いマイペースな少年でした。最近は私が引き篭っていましたから会うのは久しぶりです。


そして私は失念しておりました。ノエルとアリエスさんと同じクラスになって浮かれていました。攻略対象者も同じクラスになる可能性があるという事を。

これから一年間は余計なフラグ回避に勤しむ事になりそうです。

泣きたい。




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