↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Brave seven 〜導かれる運命〜  作者: Yori Yori
第1章 旅立ち
3/10

#2 未知との邂逅(2)

 

 場所は変わりリョウの家。そこにはリョウの母であるアイおばさん、おばさんて呼んだら拳骨食らうからアイさん。そしてリョウ、そして俺の妹のメイリン。みんな俺を待って居たみたいだ。


「こんにちわー! アイおばっーー」


「だぁーれがおばさんだってぇ! 私はまだ40歳も超えてないんだよ!」


「ご、ごめん! アイさん!」


 いてて、早速禁句を口にして、アイさんから拳骨を食らってしまった。でも、40歳超えて無いけど39歳だろ? 変わんなくね? 女性の価値観はよくわからん。そう、思いつつも殴られた頭をさすりながらリョウ達をみると。


 そんな風景をみてわらうリョウとメイリン。

 こういうのを見るとやっぱり平和なんだなぁと思ってしまう。こんな平穏な日が続きますようにと心から願ってしまう。メイリンの笑顔は俺が守ってやらないと、あ、でも今日のご飯終わりは精霊の絶対守護があるし今日だけは大丈夫か。


「まったく、待ちくたびれてたよ」


「すいません、毎回毎回、お昼ごはんありがとうございます!」


 アイさんにはいつもお世話になってるから今度何か畑の物とか渡した方が良いのかな?


「いいよいいよ、ユイとアレックスさん達との仲だからねぇ、構わないさ!」


 ユイは俺の母さんで、アレックスは父さんだ。この3人は幼馴染で、お互いの家族共々、仲良くさせて貰っている。


「とにかく早くくいなっ! 冷めちまうよっ!」


「「「頂きます!」」」


「はいはい、ゆっくり食べなよ!」


 早く食べろといったり、ゆっくり食べろと言ったり、ややこしいなぁ、もう。

 流石はアイさんの料理だ。すごく美味い。料理の腕なら間違いなく母さんよりアイさんの方に軍配が上がる。

 母さんはドジ踏んでたまに塩の分量とか、塩と砂糖を間違えるとか、料理で絶対に失敗してはいけない事するから、あまり料理をさせない。その為、家では父さんか、俺が作ってる。母さんは裁縫とかなら凄い上手なのにな。なんでだろ。


 他にもどうでもいい事を考えながらご飯を食べ、俺の誕生日が明日という事。そして16歳になり成人する事や、その後どうするのか。などを話しながら、楽しい昼食時間が過ぎた。

まぁほぼ俺の成人の儀式の話だった。


「「「ご馳走さまでした!!」」」


「美味しかったです! アイさん!」


「ユイ達が居ない間は私が親代わりみたいなもんだからね!」


 そう、だから今日みたいな両親が居ない時などはご飯を食べさせてもらいに行ってる。


「アイさんごはんありがと! 美味しかった! また食べさせてね!」


「メイリンちゃんのその笑顔が見れて良かったよ! またいらっしゃい!」


 そう言って微笑むアイさんは、た(・)ま(・)に(・)聖母かなと思う時がある。とても39歳とは思えない美貌の持ち主だ。知らない人が見ると20代に見える。それに腰まで伸びたサラサラの茶髪が凄く綺麗だ。これで39歳というのを主張すると、アイさんの拳骨が飛んでくると思うけど。

いや、間違いなく飛んでくるだろうな。


「リョウもありがとな!」


「おう! またな! カイン!」


「それじゃアイさんまた何かあったらよろしくお願いします!」


「はいよ! またね!」


 アイさんはそう言って微笑みながら手を振って送り出してくれた。


「それじゃメイリン、帰ろうか!」


「うん!」


「「さよなら!!」」


 俺たちは挨拶をしてから、帰路につく。


「ねぇ、お兄ちゃん」


「急にどうした? メイリン」


 別れの挨拶をし、帰路につく為に振り返った直後に質問が飛んで来た。本当になんだろう。


「さっきからね、お兄ちゃんの足元になんか変なのいるけど、それ何? ご飯の時もワタシの事ジロジロ見られて気持ち悪かったの」


 へ?……俺の足元? そう思い足元に目線を送る。


「うだわっ! お、おまえ付いて来てたのかよ!」


 足元にはティアが居た。なんで?


「アハハッ! お兄ちゃん、なにその驚き方! うだわっ! って何よアハハッ!」


 メイリンは俺の足元にいるティアよりも俺の驚き方に興味が引かれたらしい。そしてツボにハマったみたい。

 まあ、そんな事はどうでもいい。

 何故、ティアがメイリンに見えている?

 メイリンは昔から人ならざる者が、薄っすらとであるが見えて居たらしい。

 でも今ははっきりと見えているみたいだ。

 それより、普通なら見えた時に、驚くか小声で相談するかなど色々選択肢はあっただろうに。何故今なのだろうか。

 あ……他人の前だとメイリンは猫被ってーー

 

パァァン!!


乾いた音が響く。


「お兄? いま失礼な事考えてたでしょ」


 メイリンに軽く尻を叩かれた。けどすげぇいい音した! 別に女性に虐げられて興奮する様な体質じゃ無いよ? 本当に。


「別に失礼というか、この足元のやつ見つけた時になんで言わなかったのかなって、そんでその理由がお前が猫被ってるのーーー」

 

パァァン!!


「そんなわけないでしょ!」


 メイリンの怒号と共にまた俺の尻がいい音を鳴らす。


「普通の人が見えない物が見えるのに、慣れてるだけ! 最近は特にハッキリと見える様になったけど。

でも、ウチの村にはその見えている物も、なんで見えるのか、それを調べられるような物なんてこの村のどこにも無いでしょ! 大体、教会にもそんな魔法生物だとかの本とかは無かったし!」


 そう、俺らの住むソドン村は田舎だ。だから分からない事などを調べるには、ここから馬車でかなりの時間をかけて、西にある大きな街の蔵書施設にまで行かねば分からない。

文字の読み書きや歴史等は、村の教会である程度教わった。人が暮らしていくのに必要最低限の知識だけだが。

 メイリンは勉強熱心みたく、自分でも調べていたことがある様だった。その他にも魔法についての勉強などもしていたみたいだ。

とても俺には真似の出来ない事だよ。俺は面倒くさいから絶対やらない。


「なるほど! それは悪かった。ごめんごめん。

それより自分から調べてるなんて流石だ! 褒めて遣わそう」


 とふざけながらも頭を撫でてやると、少し嬉しそうだ。「苦しゅうない」 とか言ってふざけているし、ほんと可愛い。というか最近は綺麗になって来たなぁ。

 メイリンは14歳になったばかりで、まだ成長途中だが、胸とかは……うん。まぁこれからに期待しよう。

容姿も母さんに似てとても美人になる事間違いなしと思う。ただ、いささか性格が少し難ありだと言うのかなんというか。喧嘩っ早くて男勝りな面がある事かな。要するに黙ってい———

 

パァァン!!


 うん! 今度は容赦なく痛い!! でもいい音だ!

 メイリンは尻を叩いて音を出す競技があれば一位を取れるんじゃ無いかと思って来た。


「お、に、いぃ?まぁた失礼な事考えてたでしょぉ!! 」


 鬼の形相で迫ってくるメイリン。

 あーこわぁ。


「いや最近綺麗になったなぁて思って」


 ムッとしながらも、褒められた事が嬉しそうな目をしている。


「でも彼氏できないのは、性格に問題があるのかなって、つまり黙っていれば可愛い痛っ!」


 メイリンがわなわなと震えて俺のお尻をつねり上げる。俺のお尻さっきから攻撃され過ぎだな。そして痛い。めーっちゃ痛い。

 大きくつまむのではなくて、微妙な具合ですごく痛い様に摘んでくるあたり相当怒っているのがわかる。

でも怒った顔もまた可愛い。


「余計なお世話じゃぁーー!!」


「まあまあ! メイリン様! 落ち着いて!!」


 そうやって口を挟んで来たティア、今口を挟んで攻撃されてもしらねぇぞと思いながら2人を見る。


「だ、だれ?」


 そりゃそうだわな、聞いたこともない声だしな。


「ここですよ! ここここ! こっここっこ!」


 こことかじゃなくて下とか言ってやれよと思い、メイリンが気づく様に俺は指で下を示した。


 そしてメイリンは、驚———


「うわっっ!! 喋……った?」


 かないと思っていたが、かなり盛大に驚いていた。


「メイリン見慣れてたんじゃなかったの?」


「それは姿とかの話! 今まで会話なんてした事無かったわよ! 昔は話しかけたりしてたけど、返事なんて今までで返って来たことなんて、一度も無かったのよ。だからお話出来ないんだ思ってたのよ」


 メイリンは目をパチクリさせながら目の前の存在が信じられないと言う顔をしている。


「ああ、そう言う事だったんだな。なるほど。それよりティア、メイリンにちゃんと挨拶しな」


「メイリン様! はじめまして! 私は植物の精霊ドリアード族のティアと申します! 以後お見知り置きを!」


「うわっ、本当に喋った!!」


 やっぱり誰でも初めての体験には驚くよなぁ。俺も凄い驚いたし、今では、まぁそういう事もあるよねと、楽観的に感じることができている。リョウ程ではないが俺も相当楽観的なんだなと思い、類は友を呼ぶとはよく言った物だと、ふと思う。


「ほら、驚いてないでメイリンも自己紹介しな」


 あ、そうだね、といった反応をしたメイリンが自己紹介をする。


「どうも、初めまして、メイリン・コーウェンと申します。婚約者は居ません。よろしくお願いします」


 メイリンは相当戸惑っているのか、言う必要のない事まで口にしている。


「メイリン様! 人と精霊では交配出来ませんよ!!」


 そんな当然な事をティアは律儀に答えている。


「へっ!? あ、やだ、私変な事言ってた!?」


 メイリンは顔を赤らめながら、自分で言った事も覚えてないくらい戸惑って居た様だ。

 そして俺はそんなメイリンを落ち着かせながらメイリンにティアが現れた説明をする。


「つまり、家に帰ったら、お兄ちゃんが出かけるから、お母さんとお父さんが帰って来るまでティアちゃんと一緒に居るって事?」


 俺はメイリンに頷き、ティアを初めて見たとき俺はあんな状況だったとか、その他、他愛の無い事を話している間に、家に着いた。


 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


 家に着いてから俺は、メイリンと帰って来るであろう両親のために、夕飯の支度を済ましてから出かける準備をする。


「まぁ旅に出るわけでも無いし、お金とかも置いていくか。あと話を聞くだけなんだから武器なんかも要らないよな、って俺は剣なんて触った事もなかった!」


 とまぁ1人でボケとツッコミをかましながら、準備を終える。


「それじゃあ、メイリン、ティア、言って来るよ。2人とも仲良くしろよな」


「はいカイン様! いってらっしゃいませ! と言いたい所なんですが」


 何だろうな、ティアの分の夕飯が無いからかな?一応、両親が帰ってこなかった時のために直ぐに痛まない様にメインはスープで、少し多めに作って置いたんだけど、足りないとかかな?


「フィオ様の所へは普通に歩いていたら着くものでは無いですよ! それに場所も教えてないですし、そのまま行こうとしてたんですか?」


「そういえばそうだった! これは痛恨のミスだ!」


「アハハっ! お兄ちゃん間抜けすぎー、お兄ちゃんって結構何でも出来たりするのに間たまにそういう所あるよねー。そういう所お母さんに似てるよー?」


 俺が母に似ていると主張するメイリン。

 でもこれだけは絶対に言わせてほしい。


「俺はうっかりで塩の蓋が緩まったまま振って中身がドバドバっと出したり! 塩と砂糖とを間違えたりなんかしてねぇ!!!!」


「たーーっしかにっそれもそうだねー!! アハハっ!」


 きゃっきゃっと囃し立てるメイリン。

 そしてただただ傍観しているティア。

 俺の家の日常はこんな感じだ、もっともこんな和気藹々とした家族なんて滅多に見ないだろう。最近では魔王が復活しただの、魔族に侵略されるだの、勇者を探さねばだとか、色々な噂が風に乗って聞こえてくる。

 もちろんそれはただの噂なので鵜呑みにするつもりは無いが、なんだか最近誰かに見られているというか、よく分からない感覚を覚える時があるので、あながちそういう事もあるのかも知れないと思っている。

 なのでこの和気藹々とした平和な日常のまま、過ごしていければ良いなと思う。


 ティアが笑っているメイリンをよそに近付いてくる。


「カイン様、少しお耳を貸してくださいませ」


 わざわざ耳の近くで言うのは秘匿されていることだからだろう。

 ティアの話はこうだ、何でもドリアードの大精霊フィオ様の所に行くにはこの村の近くにある森の中に、この村の守り神的存在の大樹まで行き、ティアから手渡された木彫りの女神像を掲げる事で周りの精霊達が導いてくれるとの事だった。


「なるほど、分かった。要は大樹様の所まで行ってこの女神像を掲げればいいって事だな」


 俺は小声で言ったのだが、メイリンはまだ笑っているので余計な気遣いなど不要の様だった。


「その通りでございます。それでは行ってらっしゃいませ! メイリン様の事は任せて下さい!」


「あぁ、頼んだ。それじゃ今度こそ言って来るよ」


 そう言って俺はコーウェン家を後にした。

今回もお読み頂いてありがとうございます。

文章能力は比較的低いと言われている人間なので、言葉の使い方などに自信がありません。


なるべく調べてこの言葉は、自分の表現したい意味なのかなどしているのですが、まぁこれからも頑張っていきます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。