味方に!?霧氷鬼
「で、どういう状況なの?」
相手を警戒しながらハジケにモエルは聞く。
「えっとね……あの子は霧氷鬼っていうんだ。自分たちのボス、トドコオリのことが嫌いみたいで私たちに倒してもらいたいんだって」
「ふーーん、敵のボスはトドコオリっていうんだ。でも倒して欲しいって言っていたとしてもそれが罠かもしれない……信用できないよ」
ハジケの説明を聞いて少しは理解したモエルだったがやはり敵の言っていることだと信用性にかける。だが、モエルの言葉を聞いてハジケは説得するように必死に言葉を繋ぐ。
「でも、戦いは命をかけるようなものじゃなくて私を試すため、そのトドコオリを倒せるほどの力があるかどうかを確かめるために戦ったんだよ。その証拠に私はあんまり攻撃されていないし……私との戦いで攻撃されたのは氷の槍を一度投げつけられたぐらいであとはまったく攻撃されなかったの。いくらでも隙はあったはずなのに」
ハジケの攻撃はほとんど爆弾を投げつけての攻撃だったのだ。ならば近づいてくればいいだけである。ハジケは自分の炎で作った爆弾によるダメージは入らないが爆風などの影響は受けてしまう、さらに言えばダメージは入らないとは言え至近距離で爆発すればさすがのハジケも目をつぶってしまう。そうすると隙ができてしまうので相手が近すぎるときには爆弾は使えないのだ。相手は霧状になれる……ならパンチやキックなどの攻撃はまったく受けず私を攻撃できたはずなのだ。
それなのに攻撃しないのはおかしく、さすがに敵というのには当てはまらない感じがハジケにはするのだ。
「むぅ、ハジケちゃんの言ってることは分かったけどまるっきり信用することはできないよ?」
「それでいいわ」
突然黙っていた霧氷鬼が口を開いたことに反応し身構えながら相手の方を向く。
「トドコオリを倒して欲しいということは私の心からのお願いよ。これだけは言える。私のことは信用しなくていい……生かしたくないというのなら今ここで貴方の炎で焼かれてもいいわ。トドコオリを倒してくれると約束してくれるのなら」
「……敵意がないのなら攻撃はしないよ。でも万が一裏切るようなことをしたら一瞬で燃やし尽くすからね」
「えぇ、分かったわ」
両者の会話を聞いてほっとするハジケ。
「じゃあ行こう」
その言葉を聞いてハジケと霧氷鬼はモエルの後についていく。進む先には敵の本拠地である建物にがあった。




