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それでも戦うヒーローたち 燃え上がる正義の炎編  作者: エイナン
スピンオフ 激戦!不動のトドコオリ
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掻鬼氷登場

「てやあっ!」


「はあっ!」

モエルとハジケは何百といる氷の魚と戦っていた……が圧倒的にモエルたちのほうが優勢だった、というのもハジケの爆弾やモエルの炎を吐く攻撃でまとめて倒せるからである。

そうしている間にも氷の魚はしだいに数が減っていき全て溶けていなくなってしまった。成長したモエルたちにはどんなに数で攻めてこようとも苦戦するような相手ではなかったのだ。


「もう片付いたね。行こうか」

そうモエルは言い、氷の建物の扉をぶち破ろうと歩を進ようとしたときであった。


「ここより先は行かせねえっ」

突如空中から何者かが落ちてきた。恐らく建物の中庭から跳んできたのであろう。


「モエルちゃん、あいつの体氷で出来ているよ」

空中から落ちてきた者を見てハジケが言う。


「そうだね……お前何者なの」

ハジケの言葉に反応しながらモエルは体が氷で出来ている者に問う。それを聞いた氷の化け物は大声で名乗った。


「俺の名は掻鬼氷だ。ここは通さないぜ?」

長い爪をちらつかせながら言う掻鬼氷。だがモエルたちは動揺も驚きすらもしなかった。


「あぁ、そう。じゃあお前を倒して通させてもらうよ」

モエルは炎を手に纏わせるとそう言った。それを聞いた掻鬼氷は笑った。


「俺を倒してだぁ? 随分と簡単に言う奴だな……俺の爪で切り刻んでやりたくなったぜ」

笑っていたがすぐに笑いを止め、怒ったのか声に怒気が含まれている。そして爪をこちらに向け構える。

「私の炎で溶かしつくしてあげる」


「へっ、そんなもん掻き消してやるぜ」

お互いにらみ合う。ハジケは戦いに巻き込まれないようにその場から離れる。モエルちゃんならすぐ倒せると思っての行為だ。もちろんモエルもすぐ倒せると思っていた……がすぐに思い知らされることになる。今まで戦ってきた敵とは比べ物にならないぐらい強い敵であったということを。



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