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それでも戦うヒーローたち 燃え上がる正義の炎編  作者: エイナン
スピンオフ 激戦!不動のトドコオリ
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始まる炎と氷の再戦闘

「巴さん、大丈夫ですか!?」

地面に倒れ咳き込んでいる巴にモエルはそう言いながら抱き起こす。それからハジケと協力して縁側に寝かせ首の氷を炎で溶かした。


「ううっ……大丈夫だ」

巴は首を抑えながら起き上がる。首絞めから開放したけれどまだダメージは残っているようで辛そうにしている。

「モエルちゃん、あいつ氷の力を持っていたよね。それに北に向かえって言っていたし……どうするの?」


「冬将軍がやっぱり生きていたのかな。それでまた部下を作ってこっちに送ってきたとか……まぁ何にせよ私はこれから北に向かうよ。またこの大陸を凍らせようとしているのなら阻止しなくちゃいけないしね」


「やっぱり行くんだ。なら私も行くよ。巴さんにこんなことするなんて許せない」

二人は立ち上がると早速言われた通りに北に向かおうとする。その時巴さんが首を抑えながら言った。


「行くのか? 罠かもしれないんだぞ」

確かにそうだが行ってみなくては分からない……モエルとハジケの決心は固かった。


「「それでも行く!」」

二人とも声を合わせていった。それを聞いて止めるのは無理だと判断した巴はあの時かけた言葉と同じ様なことを二人に向けて言った。


「必ず倒して生きて帰って来いよ」

その言葉に二人は頷き、二人は言われた通り北に向かおうとする。


「ハジケちゃん、飛んでいった方が速いから私に掴まって」

モエルは背中から炎の翼を出して言った。それを見てハジケはあの時モエルちゃんて飛べたんだと思ったことは本当だったんだと思いながらもモエルの体に掴まった。


「じゃあ行って来ます。巴さん」


「行って来ます。絶対倒してきます」

二人は巴に向かってそれぞれ言いたい事を伝えるとモエルは翼を羽ばたかせ飛んでいった。

それを見て、


「モエルって飛べたのか。これならすぐ着いて敵を倒してくれるだろう」

そう呟く。だがこの時はモエルもハジケも巴すら思っていなかった。まさか冬将軍を上回る敵がいることなど、そして大きな陰謀が動いていることすらも……。





所変わって凍将宮では……


「霧氷鬼、勝手な行動はやめろ」

巴を襲ってモエルたちと接触した霧氷鬼にトドコオリは怒っていた。


「すみませんでした」

俯きながら冷たい声で返す。

「まぁいい。奴らをおびき出すことができたことに免じて許してやろう」


「有難うございます」

霧氷鬼は俯きながらまたもや冷たい声で返した。








「うわぁ……」

モエルは北に進むにつれて大地が凍りついているのを見て思わず声を出してしまう。氷は冬将軍が倒れたときに全て溶けたはずなのにこの状況……やっぱりまだ冬将軍は生きているんだ。そう思ったモエルは飛ぶ速度を上げる。奴が生きていたならまた天下凍一を目指しこの大陸を凍らせ尽くすだろう。ならそうなる前に防がなくてはいけない……モエルはまた速度を上げる。


「わぁああっ、モエルちゃん! 急ぐのは良いけれど私が掴まっていることを忘れないでね!?」

あまりの速さにモエルの体に掴まっているハジケは声を上げる。モエルは慌てて速度を落としハジケのことを気にかける。


「ごめん、ハジケちゃん……私焦っちゃって」


「大丈夫だよ。そんなに急がなくても一度倒した冬将軍がいたなら前より簡単に倒せるだろうからあんまり急がなくても良いんじゃない?」

ハジケはモエルにそう言うが首を横に振ってそれを否定する。


「敵は冬将軍とは限らないよ。もっと強い奴かもしれないから油断はしちゃ駄目だよ」


「ご、ごめん。そうだよね……すっかり油断しちゃってたよ」

前倒せた相手だと思っていてすっかり油断してしまっていたが敵が冬将軍とは限らないのだ。あの巴さんを襲った女の子も見たことなかったからのだから今回の敵は前とは全然違うかもしれない……それを冬将軍の部下だと思ってたハジケは反省した。気を引き締めなくては……一体どんな敵が待ち構えているのだろうか。


「ん? 見えたよハジケちゃん!」

モエルの言葉に反応して考えるのをやめ、前を見てみると目の前には宮殿のような建物が見えた。

冬将軍のときと同じように全て氷で出来ている感じだ。恐らくあの建物が敵の本拠地だろうと判断したモエルは飛ぶ速度を遅くしていき地面に着地する。


「やっぱり……何かが起こっていたんだ。この氷の建物には冬将軍のときとは形が違うけれどそれでもそれぐらいの力を持っている奴がいるっていうことだ」

モエルは建物を見ながら言う。空を飛んでいるときに見た感じこの建物は壁のようなものに囲まれていて大きな四角形になっていた。建物の真ん中には中庭と思われるものまであった。まるで宮殿と武士が住む屋敷が合体したかのようである。

モエルたちが進もうとすると地面からあのときの氷の魚が地面から出てきた。それも何百と……だがこれぐらいで止まることなどない炎の力を持つ二人はその身に炎を纏い構えた。

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