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それでも戦うヒーローたち 燃え上がる正義の炎編  作者: エイナン
決戦! 炎と氷の大激突
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一心一体の攻防

「な、何だって!?」

はかられていた?しかもわざと受けていたって言っていた……じぁあ今までのは……

モエルが驚愕しているところに冬将軍が走りこんでくる。


「氷斬っ」

刀での攻撃を前に跳んでかわし距離をとり、炎を吐く。そして炎が目くらましになっている間に後ろに回りこんで攻撃しようとしたのだが……


「くくくくくくくっ、読めているぞ」


「なっ!」

前まで効いていた炎の目くらましが効いていない!?

刀を横に振りなぎ払う。それを跳んでかわすが冬将軍は口から吹雪を吹かせ攻撃してくる。

距離が近かったため避けることはできなかったがかろうじて炎で守ることができた。


「危なかったぁ!?」

着地した瞬間刀がモエルの胸に向かって突き出してくる。それを紙一重で避けるがすぐさま刀の刃の方をこちらに向け横になぎ払ってくるがそれを姿勢を低くしかわす。

そこに炎を纏わせた拳でカウンターを狙うが防がれてしまい逆にこちらが殴られてしまった。

こいつが言っていたことは本当だ……そう思ったモエルはいったん距離をとり、考える。

やつは私の動きをはかっていたと言ってけど、どこまではかられているのかが分からない。あいつがはかっていたのは今の私の実力なのかそれとも全力も見切られているのか……此処は一か八か全力で行くしかない。このまま戦ってもやられるだけだ……そう思ったモエルは炎の火力を一気に上げる。


「ほぉ、我に全力で立ち向かってくるか。だが貴様の実力はもう見切ったのだぞ?」

こちらに向かってくるモエルに対して言うが聞いていないようで炎を纏いながら向かってくる。


「はあっ」

炎を吐いて攻撃するが刀で切り裂く。

(これは目くらまし。やつは後ろか頭上にいる……)そう思った冬将軍は後ろを振り向きざまに刀で切り裂くがいない……だったら上かと頭上に口から吹雪を出すがそこにもいなかった。ならば正面かと斬ってみればいない。何処に行った……そう思ったときである。


「くらえーーっ!」


「何?」

モエルは炎を吐いた後、後ろに回り込んだりもせず、ましてや真正面から攻撃もしていなかった……ただ技を放つためひたすら力を溜めていただけだったのだ。

そしてあの炎のレーザーを冬将軍目掛け放った。威力はさっきよりも溜めている時間が長かったため威力はさらに上がっている。


「ふん!」

それまた避けもせず手で受け止める冬将軍。

「さっきよりも威力が上がっているようだが我もパワーアップしたのだぞ? こんなもの効かぬわっ」

モエルが放った技を受け止め凍らせていく冬将軍。このまま奴は技ごと凍りつく……そう思い技を放っているモエルを見ようとするといなかった。


「む、何処に行った!?」

そういえばレーザーも途切れている。やつは……。そう思ったとき突然何かが割れるような音がした。すると……


「ここだっ」


「何っ!」

声のした方を見るとモエルが何と氷で出来ている地面を溶かし割って出てきてきたのだ。そしてモエルは炎を片手に集中させ冬将軍の顔を殴ったのだ。不意をつかれた冬将軍はまともに受け、ぶっ飛ばされてしまう。


「ぐおおおおっ……」

城の壁にぶつかるのを防ぐため、前のめりになり殴られたときの勢いを止めようとするがそこに追い討ちをかけるように連続で殴りかかる。一発一発全力で殴りまくる。冬将軍は殴られたときに炎の熱で顔が溶けてしまいそれを治すため両手を顔に当てているのでガードもせず炎の拳を受けまくる。


「ぬああっ!」

拳を受けまくった冬将軍は抵抗むなしく壁に激突しそのままうずくまる。

その様子を見たモエルは息切れしながら笑う。


「どうよ? 舐めて掛かったからこうなったのよ……」

あれだけ全力を出したためにあまり力が残っておらずふらふらだったが何とか立っていられる。

いくら実力をはかっていたと言っても予想外のことにはすぐに対処できない。何故ならそのはかった

実力だけで考えてしまうから、だからあのとき地面から出てきたときに対処できなかったのだ。


ガラガラッ……


モエルが冬将軍の方を見ると城の壁の瓦礫をどけながら立ち上がっていた。


「くくくくくくくくっ、まさか地面を突き破ってくるとはな……炎の力を持つ者にしかできん芸当だな」

冷気を纏いながらそう言うと溶けていた顔を元に戻し、自分の体に目をやる。

「貴様の攻撃で我の鎧にヒビを入れるどころかぶち破るとはな……」

見ると冬将軍の纏っている鎧は半分近く壊れていた。これもモエルの攻撃によるものだった。鎧が壊れれば直接体に攻撃できるようになる。

モエルはふらふらする自分の体を気合で動かし、鎧がなくなっている箇所を目掛けて殴りかかった……が


ガシッ


受け止められ冬将軍は凄まじい冷気を出しモエルを吹き飛ばす。そしてついに言った。


「貴様の実力を認め我も本気を出すとしよう」

冬将軍はそう言うと刀を持っていないほうの手を開きそこに冷気を集めもう一つの刀を作った。

二刀流になったのである。

「刀が一つ増えただけ?」

本気を出したと言うわりにはなんと言うか地味である。


「ふん、侮るなよ? 刀が増えたと言うことは攻撃の量が増すと言うことだ。貴様の回復できる炎を使っても追いつけないくらいに切り裂くことができるのだからな」

刀をこちらに向けながら言う。


「当たらなければ言いだけの話だっ!」

モエルが先に仕掛ける。刀が増えたからと言って所詮今までの攻撃とはあまり違わないだろうと判断したからなのだが……


「大寒波っ」


「うわっ!」

冬将軍が刀を水平に振ると寒波ができ、モエルを襲う。だが瞬時に炎で守り抜く……が


「えっ、いない!?」

目の前から消えていた。慌てて探そうとすると頭上から声がした。


「上だぞ」

刀を突き刺しに来るが間一髪で避ける、さっきいた場所には刀が突き刺さり、地面の氷が割れていった。

危ない危ない。あいつもしかして刀を増やしただけじゃなく身体能力まで上がっているんじゃ……

そうだとしたら厄介だぞ。刀が増えたことで攻撃回数が増えて強くなったのに、身体能力まで上がっていたらますます強くなるってことだけど目で追えないほどの速さじゃないから動きに注意していれば避けることは出来る。

そう考えたモエルは、炎を両手に纏わせ冬将軍に立ち向かっていった。


「くくくくっ、怖気づくことすら貴様は知らんのか……面白い。どれだけついてこれるか見させてもらうとしようか」

モエルと冬将軍はぶつかり合うと激しい攻防を繰り広げる。だが次第にモエルが押され始めた……というのも刀での攻撃なのでかわしたり受け流したりしなくてはいけないのだ。それに比べ冬将軍は炎を纏っている攻撃を受けても効いていないのだ。理由は冬将軍がもの凄い量の冷気を体に纏っており炎が届かなくなってしまったのだ。


「攻撃が通じない!?」

ただただ凍り付いていく自分の手を見ながら驚愕する。そこに刀を振り下ろしたり、吹雪を吹かせ攻撃してくる。


「しまった!」

刀での攻撃は避けきったが吹雪に当たってしまい体が凍り付いていく。モエルは完全に体が凍りつく前に吹雪から身を脱し、冬将軍からも距離をとる。


「どうした? 本気になれと言ったのは貴様ではないか。もう終わりか?」


「くっ、まだまだ」

凍りついた体と手を炎で溶かしながら言った。


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