雑氷の大群
「ふっ! はあっ!」
「ぐはっ!」
声をあげながら雑氷は倒れていった。それでもまだ雑氷たちは襲い掛かってくるが
次々とモエルが雑氷たちを蹴り倒していく。
「たあっ!」
ドガーーーン!!!
「うわああああ」
ハジケは爆弾で一掃していく。
何故いきなり戦っているのかと言うとあの後モエルたちが出発してすぐに雑氷たちが襲い掛かってきた……だから戦っているのである。
「くらえーーっ」
雑氷が槍を持って突撃してくるが……
「はあっ!」
それを口から炎を吐いて攻撃する。炎をまともに受けた雑氷の攻撃はモエルに届くことなく、そのまま溶けていった。
「爆散!」
ドゴーーーーン!!!
「「「「ぬああああっ!」」」」
ハジケも攻撃を仕掛けられるが避けて爆発攻撃でまとめて倒していく。
モエルは口から炎を吐いたりしなければ広範囲に攻撃できないがハジケは爆発攻撃ができるため
モエルより倒している雑氷の数は多く有利だった。
「くっ……皆、退け退け!」
雑氷たちはモエルたちにかなわないと判断してだんだんと後退していくが……
「逃がさないぞ!」
それをさせまいとモエルが後退していく雑氷たちに炎を吐いて攻撃していく。
炎を受けた雑氷たちは溶けていってしまう。
「皆持ち堪えろ! あの場所に着くまでっ!」
雑氷の一人がそう叫ぶ。
「あの場所に着くまで?」
ハジケは嫌な予感がした。いつもは一体でもやられるとバラバラになって逃げるのに今回は
やけに粘る。もしかしてこれは相手の作戦なのではないか?
そう思ったハジケはモエルに急いで伝える。
「モエルちゃん! 私たちもしかしたら誘導されてるかも!」
戦いの中、大声で言うがモエルには聞こえていない。おそらく冬将軍の部下を駆逐することに集中してしまっているのだろう。それでも伝えなきゃ!とハジケはモエルに近づこうとするが雑氷たちが
それを邪魔してくる。
「気づいたか。だが此処まで来ておきながら作戦を失敗させるわけには行かないのだ! 伝えさせんぞ」
「くっ! 邪魔しないで!」
ハジケは炎を爆発させ雑氷たちを倒し、どうにかモエルのところまで行こうとするがまた邪魔が入る。
これじゃあきりがない……そう思っている間にも雑氷たちは後退し、それをモエルが追うというのが繰り返されている。何を雑氷たちは企んでいるの?怪しいのは分かっているがそれ故モエルを一人にする訳にはいかない。
二人はまんまと作戦に嵌っていた。
吹鬼の考えた作戦に……




