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それでも戦うヒーローたち 燃え上がる正義の炎編  作者: エイナン
目指すは凍氷城(とうひょうじょう)
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つかの間の平和

モエルたちは休んだ後ハジケの提案で野宿することになった。

「ちょっと休んだだけじゃ体がもたないよ。寝て体を休めないと」と言われたからでもあり、

確かにちょっと休んだだけではもし城を見つけることができても十分な力で戦えないだろうというモエルの判断で野宿しているのだ。


「巴さんからもらった食べ物があって良かったね」


戦いの時風呂敷はどうした?と思った人たちもいそうなので説明しておこう。

モエルが一人で寒鬼と雑氷たちに突っ込んで行ったときに

「モエルちゃん待って!」と言ってモエルの後を追うときに風呂敷は森に置いてきていたのである。さすがに風呂敷を背負ったまま戦うことはしないのだ。

という訳で風呂敷は無事で、中の食料や飲み物は無事だったという訳である。


「うまうま」

モエルががつがつ食べていく。


「モエルちゃん、落ち着いて食べようよ……」

喉に詰まるからと心配するハジケ。とてもこれから敵を倒しに行く雰囲気には見えない。


「大丈夫大丈夫! たくさん食べて早く回復しなきゃ!」


「うん、そうだけど食べ物は逃げないから落ち着いて食べてね」

こうしてみると本当に平和な光景だ。冬将軍を倒せばこういう光景も増えるのかなぁ。


「ん? ハジケちゃん食べないの? だったら私が食べちゃうよ」


「ええっ!? 食べるよ! ちょっと待ってよう」

考えに耽っていたハジケは食べ物にあまり手をつけていなかったので代わりにモエルが食べようとするがハジケが慌てて食べ物を食べ始める。


「ハジケちゃん! 明日こそ冬将軍の城にたどり着こうね!」

笑顔で言うモエルにハジケは……

「うん、早く倒さなきゃね」と笑顔で返したのであった。









モエルとハジケは食事をとった後、明日に備えて早く寝ることにした……が一人だけ寝ずに起きているものがいた。


「ふっ! はあっ!」

ハジケである。モエルが寝た後こっそり修業していた。

実の所ハジケは焦っていた。というのも自分はモエルちゃんの役に立っていないのではないかと思っていたからである。炎が赤くなり寒鬼を一人で倒したモエルちゃんに比べて自分はモエルちゃんが戦っている間気絶していたのた……そんな自分を少しでも変えるためこっそり修業しているのである。


「せいっ!」

強くなりたい。そしてモエルちゃんの役に立ちたい。

その一心で修業に励む。

これから戦いはさらに激しくなるだろう……なぜなら敵の根城に行くのだから当然、雑氷たちが

何百といて寒鬼、冷鬼、凍鬼、と同じくらい強い奴らも出てくるだろう。そのとき自身がそれらを引き付けれるぐらい強くなりたいのだ。モエルちゃんだったら冬将軍を倒せるけど私は倒せないだろう。

なぜなら修業してきた量が違うのだから。私はモエルちゃんと会ってから修業をし始めたけど、

モエルちゃんは私に会う前から修業をしているのだから……

私にできるのはモエルちゃんのサポート。せめて雑氷たちくらいは私一人で一掃できるぐらいになりたい。

ハジケはそう思いを胸に修業を続けた……



そしてハジケが寝たのはすでに夜明け前ぐらいになってからだった。


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