成功なるか?ハジケの考え
「そうだったの!?」
ハジケの話を聞き驚くモエル。
「うん、たぶん凍鬼は体の周りに冷気を纏わせているんだ。だからその冷気を吹き飛ばすことができれば攻撃は入る!」
「でもどうやって吹き飛ばすの?」
「私の技だよ。あいつの近くで爆発させれば冷気が吹き飛び一瞬だけ隙ができる……そこをモエルちゃんが攻撃するの」
「なるほど、わかった!」
モエルとハジケは立ち上がり凍鬼の方を向く。
「モエルちゃんは時間を稼いでくれない? 私が技を成功させるまで!」
「わかったよ、ハジケちゃんが技を成功させるまで時間は稼ぐから!」
そう言ってモエルは炎を纏い、凍鬼の方へ向かっていった。
「何やっても無駄」
「それはどうかな?」
モエルは凍鬼に攻撃をし、凍鬼の意識をこちらに向けさせハジケに気づかせないようにし、
攻撃をかわしながら挑発していった。
「ううう……」
ハジケは手に炎を集中させていた。あのとき成功させたみたいにやってみせる!
だが……
ドガーーン!
手のひらで爆発してしまった。
「ん?」
「しまった!」
今の爆発音で気づかれてしまった。
「何しようとした」
凍鬼はハジケに氷塊を投げつけるが……
「させないっ!!」
モエルがハジケの前に立ち、拳に炎を纏わせ殴り粉砕した。
「お前邪魔」
凍鬼がいらついているのが声で分かった。微かに声に怒気が混ざっている。これは意識をこちらに向けさせるチャンスだ。
「だろうね。邪魔しているんだから!」
「早く殺す」
凍鬼はモエルたちに向け氷塊を投げつけまくる。
「はーーーーーーっ!」
ボワッ!
それを炎で壁を作り防ぐが炎が氷に強いといっても凍鬼の強力な攻撃をいつまでも防ぐことはできない。
「ぐぐぐぐぐっ……ハジケちゃん!」
急いでと言わんばかりにモエルはハジケに声をかけるが、
「分かってる……わかってるけど……」
できない……!何度やっても失敗しちゃう……やっぱり私には
「いつまで耐える」
防いでいるモエルに対してさらに強力な氷塊を投げつけてくる凍鬼。
「うっ!!」
「モ、モエルちゃん……」
冷気を纏っているかもしれないいう私の予想で立てた作戦は確かな凍鬼を倒す手段かも分からないのにそんなに頑張らなくても……
「諦めないっ!!!」
「モエルちゃん!?」
「ハジケちゃんが頑張ってるんだ……成功させようと頑張ってるんだ。だったら私はハジケちゃんが
成功させるまで耐えてみせる!」
「モエルちゃん……」
「無駄」
凍鬼はモエルをあざ笑い、さらに強力な攻撃をする。
「うぐぐぐぐぐ……」
「モエルちゃんが信じてくれてる……信じる!?」
ハジケはモエルが言っていたことを思い出した。努力した自分を信じろと……
信じなきゃ!これまで努力した自分を!!!
手に炎を集中させる。成功させて見せる絶対に!!!
……するとハジケの手の上には球体状の炎ができた。
できた!あの時と同じ……いや、それ以上のものが!
「モエルちゃん! できたよ」
「本当!? だったらここから離れて!炎を引っ込めるから」
「うん」
ハジケはいた場所から離れる。それを追うように炎を引っ込めたモエルが走る。
ドドドドドドドドドドドドド!
炎を引っ込めた瞬間に凍鬼の投げていた氷塊が地面に当たっていくと激しく土煙を上げ
いくつものクレーターができていた。
「モエルちゃん! 行くよ!!」
「うん!」
モエルは凍鬼に向かって走っていく……ハジケは凍鬼に隙ができるのを見計らっていた。
「くらえっ!」
モエルが炎を吐くが……
「効かん」
凍鬼には当たらず消えてしまうが
「今だよ! ハジケちゃん」
「何」
何が起きているのか分かりきっていない様子の凍鬼。今がチャンス!
「くらえっ!」
ハジケは凍鬼めがけ炎の球体を投げつけた。それは凍鬼の足元に転がると……
「無駄と言ったっ!?」
凍鬼が言い終わる前に……
ドガーーーーーーン!
凍鬼を中心として爆発した。




