師の言葉
さっきいたところから離れた場所に移動した二人。
「どうする? モエルちゃん」
「うーん……ハジケちゃんの技で吹き飛ばすのは?」
「そんなのできないよ。やっと出来るようになったけど確かなものじゃないから……」
「でもここで倒しておきたいんだよなぁ」
モエルたちが考えていると……
「貴様ら! 炎の力の持ち主だな?」
「「!!??」」
氷の兵隊たちに見つかってしまった。
「そうだけど?」
「正直に言うの!?」
「そうか、炎の力を持つものを生かしてはおけん! 覚悟!!!」
そう言うとこちらに突撃してきた。
「ちょうどいいや。どれくらい私たちが強くなったのかを試させてもらうよ! ハジケちゃん」
「う、うん!」
「かかれーーーーーっ!!!」
「「「「「「おおおお---っ!!!」」」」」」
掛け声とともにこちらに向かってくる氷の兵隊だったが……
「燃えろっ!」
モエルが口から炎を出した炎を真正面から受けてしまい大半が溶けてしまった。
「口からだと!?」
「予想外だった?」
まだ生き残っている氷の兵隊たちに突撃し……
「はっ!!!」
拳に纏わせた炎で殴り倒していく。
一方ハジケの方は
「やーーーっ!」
ハジケは操れるようになった炎で攻撃しようとするが
シュュュ……
「あれ!? 出ない」
炎が上手く出ない!?……何であの時はできたのに
「あぁん? 炎が出ないならこっちのもんよ!」
呆然とするハジケに襲い掛かる氷の兵隊たち。
「ハジケちゃん!」
自分に襲い掛かってきた敵は全て倒したモエルが襲い掛かった敵を横から殴り飛ばす。
「ハジケちゃん大丈夫!?」
「う、うん大丈夫だけど……炎が上手く……私出来ないのかな……戦えないのかな」
「ハジケちゃん……」
やっと出来るようになったのにいざ戦いのときになると上手く出来なかった……ハジケは自信をなくしてしまった……が
「ハジケちゃん!」
「!?」
急に大声を出したモエルにびっくりするハジケ。
「出来なくないよ! 戦えなくないよ! だってハジケちゃんは努力してたから!」
「……」
モエルが励ますがハジケは落ち込んだままだ。
「私は知ってるよ。夜隠れて修行してたこと」
「!!!」
モエルに内緒にやっていたはずなのに何で知っているんだろう……
「私には分かってたよ。ハジケちゃんはあんなに修行したのに出来ないなんてことはないよ。私だって最初は出来なかったんだから」
「モエルちゃん……」
「でも、それはモエルちゃんに才能があったから……」
「それは違うよ!」
「!!??」
「才能があるなんてのは都合のいい言葉よ。あいつには才能があるけど自分には無い……だから諦めようって諦めるための言葉じゃない」
「……」
「強い人は必ず努力するの。それを人には見せないだけ……見せないから周りは才能があるっていうの。諦めちゃうの……最初から強い人なんていないのに」
モエルはかつてお師匠様に言ったことがあるのだ……自分には才能がないと
「ハァハァハァ……」
それは修行のときだった。
「おう? もう限界か?」
「……」
「ん? どうした?」
「お師匠様はどうしてそんなに強いんですか?」
「それは修行してるから……」
「違う……才能があるから……だからそんなに強いんだ」
「……」
「私には才能が無いから強くなれないんだ」
「あのなぁ、才能なんて言葉は諦める奴が言う台詞だぞ」
「でも、お師匠様と一緒の修行してるのに強くなれないのは私に才能が……」
「この馬鹿!」
「えっ!?」
いきなり大声で怒鳴られたことにびっくりするモエル。
「私に才能がある? そんなものない! 強いのはただひたすら修業したからだ!!」
「私もしてますよ!」
「そうだよお前はしてる。だけど諦めようとしてる……才能が無いのその一言で」
「……」
「私は諦めなかった。どんなに苦しくても、どんなにつらくても諦めることはしなかった! 何故か?
強くなりたかったからだよ。今のお前が思っているように!」
「……」
「いいか!? みんな最初は弱いんだ。平等なんだ! 才能なんて無いんだ。努力したかしてないかただそれだけだ。強い奴はみんな努力してる。周りは才能が……なんて言ってるが違う!
才能があるなんて言われたりする強い奴はみんな影で努力するんだ」
「そうなんですか!?」
「あぁ、自分で言うのもなんだが私もお前に隠れて修業してる」
「!!!」
お師匠様が!?修業してたのは分かっていたけど隠れても修業していたなんて……
「私は諦めなかった。どんなに苦しくても、どんなにつらくても諦めることはしなかった! 何故か?
強くなりたかったからだよ。今のお前が思っているように!」
「……」
「いいか!? みんな最初は弱いんだ。平等なんだ! 才能なんて無いんだ。努力したかしてないかただそれだけだ。強い奴はみんな努力してる。周りは才能が……なんて言ってるが違う!
才能があるなんて言われたりする強い奴はみんな影で努力するんだ」
「そうなんですか!?」
「あぁ、自分で言うのもなんだが私もお前に隠れて修業してる」
「!!!」
「だから才能がなんて言うな……言う暇があるなら努力しろ。いいな」
「はい! お師匠様」
「よし! 修業再開だ」
「頑張ります!」
再びモエルはお師匠様と修業を再開した。




