↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界真っ向!〜クジラ亜人、荒波転生録〜  作者: 牡丹鍋
第3章 アバルバント編
48/64

報酬が良かったぜ

 ルタイスも次第に落ち着き、「いやまぁ⋯⋯」と唸りながら顎をさする。


「いやまあ、S級のクラーケンとその上位種のキングクラーケンを単独討伐したんだ。考えてみれば妥当っちゃ妥当だな」

「いやルタイスとリッカも戦ったじゃないか」

「討伐したのはお前だ」

「う、うん」

「しかもだモグリ。これ多分討伐した報酬だから、クラーケンとキングクラーケンの素材としての金額は含まれてなくてこの金額だぞ」

「素材とかよく分かんないよ。ここの店ならピザにしてくれるかな」

「⋯⋯で、親父。それ俺の口座に入るんだよな?税金とかってよぉ」

「ああ心配すんな。そこはちゃんとギルドも銀行に取り合って対応済み、勿論非課税だ。安心しろ」

「ほっ。いや、一千万ミリアル⁇⁇」


 流石のモグリも衝撃の金額に面くらい、ピザを食べる手が遅くなる。ルタイスは呆れた様子でモグリの顔を見る。


「よく食い続けられるなお前は」

「冷めちゃうから。いやでも、流石にそんな大金、どうしよ」

「で、モグリに重ねて提案なんだが」


 ランダスはちゃっかり注文していた3杯目のビールを飲みながらモグリに話しかける。


「早いとこ冒険者用の安い宿の部屋を借りちまえ。そんだけ金がありゃ、普通の部屋なら数ヶ月は借りれる。明日ギルドで物件紹介してもらえ」

「あ、はい。え、はい」

「そりゃ良い提案だが、なんで親父はそんな落ち着いてられんだ。俺もう食欲無いぜ?」

「いやその、一周回って逆に落ち着いたっつーかよ」

「ん、ああ。なるほどな⋯⋯」


 サラダをもしゃもしゃ食べているモグリに、ランダスは書類を差し出す。


「一応、後でルタイスと目を通しておけ」

「はい」

「詳細な内訳とかクラーケンの素材のや金額なんかは明日か明後日に話があるだろうから。まぁ、心の準備だけしとけ。でな、ルタイス」

「あ?」

「なんか他人事みたいな顔してるが、お前にもそれなりの報酬出てるからな?」

「え?そうなん?」


 呆気に取られているルタイスに、ランダスは別の書類を手渡した。モグリとルタイスはその書類を一緒に覗き見る。


「ええっと、250万ミリアル。あっそ、なぁんだ250万ミリアルぽっちかってアホンダラ250万ミリアル⁈⁈」

「いやお前、海賊めちゃくちゃ仕留めたし。何より、主犯のポロボラをとっ捕まえたろうが」

「あ、そういえばそうだわ」

「良かったねルタイス」

「ああ。なんか今のお前に言われると嫌味に聞こえるがな」

「4倍の差だね」

「うるせぇよ」


 ルタイスは書類をリュックに仕舞うと、腕を組んだ。


「どうしたルタイス。不満か?」

「いや全然。ただよ、ポロボラはリッカって人と捕まえたんだ。彼女にもちゃんと同じくらい支払われてんだよな?」

「ああ。支払証書で同額支払い済みだとよ。ポロボラや何人かの海賊は賞金首だったから、軍や他からも賞金が出たんだよ」

「ま、そういう事なら有り難く全額頂くぜ」

「ルタイス、義理人情ってやつだね?」

「おうよ。俺だけそんな大金受け取る訳にはいかないからな」

「建前?」

「本音だよっ」

「ああそうそうモグリ。モグリの報酬も、200万ミリアル以外は一旦は支払証書で処理されてるからな」

「はい。わかりました」

「⋯⋯ま、なんにせよだ」


 ランダスがジョッキを掲げると、ルタイスとモグリも飲み物を掲げた。


「よくやったなルタイス、モグリ。やっと知り合いにも自慢出来る話が出来たぜ」

「親父ぃ⋯⋯」

「250万もあれば彼らに奢る約束も大丈夫だな」

「モグリ、金貸してくんね?」

「金人情じゃんかそれ」

「ははははっ。よし、もう一度、乾杯ッ‼︎‼︎」


 3人はジョッキとグラスを景気良く打ち合わせる。


「乾杯‼︎」






 続く。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。