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異世界真っ向!〜クジラ亜人、荒波転生録〜  作者: 牡丹鍋
第2章 海賊島の戦い編
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ひとまずの帰還②

 海賊島討伐作戦は、シオサイ村・アバルバント連合軍による勝利で終わった。


 味方側の重症者含めた負傷者は出たが、戦死者は0人。現在集計中だが、海賊の方が人数が倍以上多かった上でこの結果になったのには大きく2つの要因があったとしている。


 島に居た海賊はほとんどが元々ポロボラの海賊団員であり、ゴロツキ上がりの下っ端員だった事。また、オクトランスの直接の部下で島に残った団員とポロボラの部下との軋轢による連携の乱れ。


 ここに奇襲による敵側の混乱が相まった結果だと、連合軍は判断した。





 アバルバント軍はシオサイの村に到着後、すぐ様分隊長を始めとする兵士達はアバルバントへ出航し、海賊島への調査船とシオサイ村への補給船の手配に向かった。


 ウィヌと部下はシオサイ村に残り、ガルバンダー達とシオサイ村の役員との事後処理の段取りへの会議を行っている。その他の兵士や冒険者、村人達は押収品の整理や負傷者の手当てなど様々な作業に勤しんでいた。





 シオサイ村役場、大会議室にて、


 大まかな段取りや確認事項の整理がひと段落し、皆徐に席を後にし始めた。ランダスやウィヌと話をしていた村長が、ガルバンダーと共に大会議室を出ようとしたルタイスに声を掛けた。


「ルタイス、ちょいと良いかの」

「ん?なんだよじいちゃん」

「港に行って手伝いに行くって感じかの?」

「そうだけど」

「お主はモグリの様子を見に行ってくれんかの?何処にも見当たらないらしんじゃ。村から出ないように言ってあるから海に潜っては無いと思うんじゃがのう」

「あ、ああ。拗ねてんのかあいつ」

「コユでも連れて探してくれ」

「わかった。ギルマス、すまん手伝いは明日するからよ」


 ガルバンダーは笑いながら頷き、ルタイスの背中を軽快に引っ叩いた。


「気にすんな。今日はもうすぐ切り上げて全員休ませる予定だったしよ。勝ったとは言え、疲れてるのには変わりねぇ」

「あらお優しい」

「それに、モグリはお前としかろくに会話しねぇからな」

「それもどうだか。で、親父。コユは家?」

「外で待ってるよ」

「ずっと待ってたのかあいつ」




 続く。

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