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忙しい人のための古事記RTA③

「しばらく時間が経過した出雲の国あたりでの出来事です」

「はぁ」


「因幡の白兎というやつが割と自業自得な理由で苦しんでいました」

「1行!?」


「そこに通りがかった、あとで大国主となる若造は優しく助けます」

「ガマの穂くらい描写しろや」


「大国主はスサノオの六代先の子孫で、多くの兄たちがいて、弱い立場でした」

「せやな」


「あるお姫様へ求婚しにいく旅の道中でパシられている状況でしたが」

「最後尾の荷物持ちやな」


「白兎は『お姫様が選ぶのは大国主さんですよ』とおべっかを言い始めます」

「妄言にしか聞こえん」


「本当にお姫様が大国主の若造を選びました」

「なんでやねん」


「嫉妬に狂う兄たちが大国主を殺します」

「死んだ!?」


「母の涙で復活しました」

「イザナミと違いすぎない?」


「また殺されて二度目の復活」

「なんでやねん」


「母はアンタ逃げな、と根の国行きを薦めます」

「スサノオがいるんよな」


「スサノオは大国主を迎え入れると」

「これで安心やな?」


「死の試練を三回ほど与えます」

「なんでやねん!」


「その試練から大国主を助けたのはスサノオの娘スセリビメ」

「なぜ助けたんや」


「大国主に一目ぼれしていたのです」

「ならしゃーない?」


「古事記では一目ぼれさえすれば大抵の困難は乗り越えられます」

「そんなバカな」


「スサノオがしぶしぶ大国主を認めて少し油断すると」

「『お前に娘はやらん』なん?」


「大国主はスサノオを罠にはめて宝物やスセリビメと共に大脱走」

「激おこやろ」


「スサノオは罠から脱出し『頑張れよー』と送り出します」

「なんでやねん!」


「無敵になった大国主はこの後も多くの女神と結婚」

「無敵なのは嫁さんたちの力なんじゃね?」


「大国主の国は大きく発展しました」

「めでたしめでたし」


「そんなあるとき高天原の天照が下界を見て言いました」

「再登場するんか」


「『あの国、私が治めるべきじゃない?』」

「は?」


「『そうですね』『良い考えです』という厳正な会議の結果」

「イエスマンやないか!」


「大国主の元へ高天原から使者が派遣され、買収されました」

「買収!?」


「2度も使者が取り込まれたことに業を煮やした高天原からは」

「しかも2度も!?」


「ついに武力の化身タケミカヅチが派遣されます」

「タケミカヅチはどこで生まれてたんだっけ?」


「カグツチの血から」

「生誕エピソードが雑やな!?」


「タケミカヅチが

『お前らの治世はうしはく統治や。理想の統治はしらす統治や。

 だから天界の姉御が国を譲れ言うてるんやぞ?どう思うんや?』

 と優しく語り掛けると」

「インテリヤクザやろ」


「大国主は『息子に聞いてくれ』と丸投げしました」

「自分で答えろや!!」


「コトシロヌシは『いいと思います』と即答しました」

「脅迫に屈しとる!?」


「のちにコトシロヌシは恵比寿さまとして信仰を集めます」

「あの七福神の!?」


「タケミナカタは『納得いかない』と不服を申し立てました」

「漢気があるやんか」


「タケミカヅチと相撲で勝負した結果、諏訪まで逃げました」

「オンバシラで有名な諏訪大社!?」


「『他に異論がある者は?』と優しく語り掛けるタケミカヅチ」

「怖い優しさやな…」


「大国主は『譲りましょう、その代わりに…』と条件交渉を始めます」

「これが平和な交渉なん......?」


「大国主『天にも届くような立派な祭壇を作ってくれたら逆らいません』」

「よその神話なら崩壊するやつ!」


「それが出雲大社です」

「要求が通っとる!?」


「大国主もよく頑張ったので褒めてあげたのです」

「懐柔とも言えるような...」


「以上が国譲りの物語です」

「はぁ…」


「次回は高天原から俺様大勝利記念!の子供が降りるところから始まります」

「キラキラネームで呼ぶな!!!」


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