古事記編2/5 ~イザナキの禊~
「「はいどうも~。おてんとです。よろしくお願いします~」」
「ここでお葉書を一通。ラジオネームは」
「いつからラジオ放送されてんねん」
「『恋するうさぎちゃん』」
「おい、まさか...」
「なぜ人を好きになるとこんなにも苦しいのでしょう」
「やりおった!!」
「恋の苦しみは自分を成長させたり、行動を起こす原動力となるものよ。
なぜ苦しむか悩むより、思い切って一歩を踏み出すことがおススメね」
「ネタにマジレス!」
「まぁ結婚後に比べたら、恋の苦しみなんて小さなものよ」
「わしはアンタには相談したくないなぁ」
「父イザナキ達のように、愛ゆえの苦しみも乗り越えて欲しいわね」
「あんなん乗り越えられるか!!!」
「というわけで、お葉書コーナーを始めるわ。
お題は架空のラジオネームと架空のお悩み相談を募集よ。
コメント欄に届けてね」
「待っとるで~」
「さぁ、今回は私天照ちゃんの誕生秘話よ!
でも口直し回ですからね、内容はあっさりよ」
「前回が濃厚に過ぎて、まだ胸やけ気味や...」
「お茶漬けのようにサラッと進めましょう」
「それ信用してええんか?」
「簡単に信用すると、痛い目を見るかもね?」
「修行パートやめろ!」
「さっそく始めましょう。黄泉の国から生還したところからよ」
「...イザナミの気持ちで読んでしまいそうなんやが」
「忘れておいてちょうだい」
「できるか!!!」
「父イザナキの心情から行くわよ」
『死ぬかと思った!怖かったなぁ...』
『愛するイザナミと一緒にいられないなんて......悲しすぎる』
『どうして自分がこんな目に...不幸すぎる...』
「おいこらイザナキ!!!
お前なぁ!!!!!」
「だから忘れろと言ったのに」
「無理やって!!!」
「古事記準拠はイザナキ視点なのだから、我慢してちょうだい」
「くっ......」
「とにもかくにも、まずは身を清めようと、付近の泉で禊を行い始めるわ」
「せやな、心身ともに落ち着かんとな」
「すると、落とした穢れから神が次々と生まれるの」
「神が生まれるの、突拍子なさすぎん?」
「古事記で神が生まれる瞬間って、そんなものよ」
「ホンマかいな」
「ちなみにカグツチが死んだ時も、血や死体から神が16柱も生まれているわ」
「そこいらじゅう神だらけになるやん」
「ともあれ、ここで生まれる神たち、妙に立派な神ばかりなのよね」
「黄泉の国での経験値でレベルアップしたん?」
『うわっ...自分の神格、高すぎ...?』
「きっと内心はこんな感じ」
「いつの時代のキャリアアップやねん!!」
「『もしかして わたしたち レベルアップしてるー!?』」
「おい待て!ネタを重ねるな」
「思いついたら止めないのが神芸人ツイッタラー」
「だいたい『わたしたち』はおかしいやろ」
「黄泉の国ではイザナミも大神にレベルアップしてるのよ」
「嫌な構図やな!!!」
「とにかくレベルアップを自覚してイザナキは立ち直るの」
「もしかして:イザナミ忘れとる」
「『自分だけでも神生みできちゃうじゃん!』」
「この瞬間は確実に忘れとるな」
「禊が終わるころにはテンションMAX!」
「このお調子者!」
「最後に右目、左目、鼻を洗うと『三貴子』が誕生」
「その一柱がアンタか。他の二柱は?」
「影の薄いツクヨミとクソニート愚弟スサノオね」
「どんな仲なん!!?」
「この三貴子が、特に強大な力を持っている事に父イザナキは大喜び!」
「神生み問題が消滅した、やと!?」
「『天照は高天原を、ツクヨミは夜の世界を、スサノオは海原をしらせ』と命じるの」
「しらせって何なん?釜揚げシラス丼でも作るん?」
「みんなのために治めるのが“しらす”
私利私欲で支配するのが“うしはく”よ」
「......それって統治者ってことかいな、責任重大やん」
「『しらす』は明治時代に『これぞ理想の統治スタイル!』と感激されたわね」
「そんな統治者やりたい人は普通おらんで?」
「そうね『普通は』ね」
「なんや意味深に」
「日本は『普通じゃないのが普通』なの」
「いったい何を言い始めとるんや...」
「とにかく父イザナキは生まれた直後の三貴子を
それぞれ世界の統治者に任命したのよ」
「急に偉そうすぎるやろ!
勢いとノリで任せる役目と違うやん!」
「さらに『国生みの大仕事、完了!』と隠居するの」
「つーかこの画像だと三者三様にヤバそう!!!」
「それは次回のお楽しみよ」
「こわいわー」
「と、いうわけで次回 シン・コジキ 本編 第三回 あらすじよ。ばばーん」
『やられたらやりかえす! 一方的すぎるあいつに正義の鉄槌!』
「ほーん、ざまぁ系か。スカッとできるのが楽しいとこやんな」
「スカッとできるといいわねぇ」
「また手玉に取られるんか...?」
「今は、そんなとこやな!」
「前回の半分くらいやん
本当にあっさり終わるんか...?」
「この回は『失敗は成長の種』でまとめましょう」
「極意とか奥義とか言わんといてや?」
「古事記のテーマだと思ってくれれば、それでいいわ
ジョジョのテーマって『人間讃歌』でしょ?」
「まぁ一般常識やな」
「古事記では重要な神ほど未熟に生まれ、失敗を経て育つの
だから推し活したくなるのよ」
「推し活に何の関連があるねん」
「『あいつは俺が育てた』」
「アイドル業界やん」
「別の例だと『狼なんて怖くない!』から富樫を薦めるような」
「初期短編集から布教する気か!?」
「未熟な時代も、腰痛に苦しむ様子も知って推すファンは
『富樫仕事しろ』とは言わず、ただ応援してるわ」
「自分の要求を押し付けないんやな」
「『あの子がこんな立派に...』
という成長物語も、期待していてね!」
「その過程が悲惨なほど良い、とか言わんといてや?」
「『一生残る恐怖と絶望で、一生残る愛と勇気をね!』」
「一生残す気マンマンやん!」
「それではまた次回!お葉書もお待ちしているわ!」
「お題は『架空のRNとお悩み』やで。大喜利コメントよろしくな」
「「どうも、ありがとうございました~」」
実際に届いたお葉書
R.N:ゼウスちゃん
円満離婚の秘訣は何ですか?やっぱ生きてると難しいっすかねー?
死別狙いの方が簡単ですかね?死の原因って色々ありますし…?
→回答
https://x.com/amaterasuchan8m/status/2050030853582209372




