パーティ
馬車に揺られながら人混みの中を暫く進んで行くと、大きな屋敷が見えてきた
門の前には警備兵がいて、馬車にある家紋を確認するとすぐに通してくれた
「大きな屋敷だなぁ……それに凄い広い庭」
庭には丁寧に手入れがされている庭園があり、多種多様な綺麗な花が咲いていた
大きい従魔もいる為かパーティは外で開かれるようで、私達はそのまま外を移動して会場へと向かった
裏庭の方にやって来ると会場には既に今大会に参加した従魔達が来ており、大会に参加した従魔だけでなく見慣れない従魔もいた
その人達は大会の主催者でありこの屋敷の持ち主の知り合いか何かなんだろう
とりあえず空いている席に座ろうとテーブルに向かうと、他の参加者の視線がこちらに集まってきた
優勝したのだから当然といえば当然だが、少し落ち着かない
パーティが始まってしまえば周りも食事や話に夢中になってこちらを気にしなくなるだろうしそれまで我慢しよう
そう思って大人しく席でパーティが始まるのを待っていると、声をかけてくる人物が現れた
「やぁハルカちゃん」
「ゲッ……」
またこの男か……一回戦でレオナルド君に負けてたから存在をすっかり忘れていた。大会に参加してたんだからそりゃ招待されてるか
「いやぁ優勝しちゃうなんて凄いねぇ。そんなに強い従魔がいたなんて驚いちゃったよ」
「それはどうも」
「あの首輪はつけてないみたいだけどどうしたの?」
「貴重なものなので大切に保管してありますよ」
「そっかぁ、近くで見たかったから残念だなぁ」
優勝賞品の首輪はアイテムボックスに入れてあるのでいつでも見せることはできる
けど今ここで着けてたら余計に注目されそうだし持ってきていないことにしておこう
「皆さんお待たせしました。パーティの開催にあたりまして、こちらのお屋敷の主であり今大会の主催者でもありますクリフ・アーレント様からご挨拶を賜わります。皆さま、お手元のグラスをお持ちください」
「おっと始まるみたいだね。それじゃあまたあとでねハルカちゃん」
頼むからもう来ないで欲しいな……
それよりあれがこの屋敷の主か。大会の主催者というだけあってやっぱそこら辺の人とは違う雰囲気があるなぁ
「クリフ・アーベルトだ。諸君、まずは大会に参加してくれた事感謝する。どの試合も白熱し観客を大いに湧かせてくれた。特に決勝戦は今まで見てきた中で最も素晴らしい試合だった。参加してくれた諸君に感謝を、そして無事大会が成功に終わってくれた事を祝いささやかだが食事を用意させてもらった。マナーなど気にせず存分に楽しんでいってくれ。それでは……乾杯!」
「カンパーイ!」
主催者のスピーチが終わり乾杯が行われると、屋敷の中からゾロゾロとシェフがやってきて料理を運んできた
「わぁたくさん種類ありそう。シロ、ヘリオス。早速取りに行こっか」
「ワンッ!」
「ピィ!」




