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反撃の狼煙

周りの声援に力をもらいレグルスへと向かっていくシロ

とはいえ策もない状態で突っ込んでいってもやられてしまうのがオチ


何か考えがあるのかとシロの動きに注目する

しかし特になにをするでもなくただ相手に向かっていくだけ

もしかしてやぶれかぶれの攻撃か?

相手も同じように感じたのか、期待外れだったかと言わんばかりのため息をつく


ならばもう試合を決めてしまおうとシロにとどめの一撃を食らわせようと攻撃を繰り出した。その時だった

相手の攻撃が当たる寸前でシロは体を小さくしてその攻撃を回避した



「おっと!?シロ君体を小さくしてレオナルド君の攻撃を躱したぞ!」



これには相手も予想外だったらしく、面を食らっていた

シロはそのまま相手の懐に潜り込み、思い切り噛みつき爪を食い込ませてしがみついた



「グルルッ!!」



相手は露骨に嫌がりシロを引き剥がそうと暴れ回るが、却って爪や牙が食い込んでしまって痛がっていた

確かにあれならいくら相手が早くても関係ない。が、あれだけでは倒すことはできない

それに相手の体には雷が纏われているからあの状態だと無傷とはいかないはず


それでもシロは離れようとせず必死に食らいついている

一体何を狙っているのか。シロの動きに皆の視線が集中する

それ故に気がつくのが遅れた。青空だった会場に雲が迫って来ていることに



「おや?どういうことでしょうか?先程まで晴天だったのに突然黒い雲が集まってきました」



これは紛れもなくシロが以前使った魔法だ

身を挺して相手の気を引くことで雷の魔法を発動させたようだ

だが果たして雷を纏っている相手に雷が効くのだろうか?


段々と雲が厚くなっていき、ポツポツと雨が降り始める

数分も経たぬうちに大雨が会場を襲い全員ずぶ濡れに。それでも試合の結末をその目で見届けようと誰も席は立たなかった

やがて空からゴロゴロと音がしてくると、雷が落ちてきてシロ諸共相手に直撃する



「強烈な雷が両者に直撃しました!両者無事でしょうか!?」



続けて2発、3発と雷が落ちる

雷を纏っているレグルスにはそこまでダメージは入っていないように見える

自分の魔法とはいえ直接受けているシロは大丈夫なのか

シロの身を案じていると、それまで相手の懐にずっとしがみついていたシロが離れてステージに姿を現した

その体は青白く発光していて、相手のものとは少し違うが間違いなく雷を纏っていた



「なんとシロ君もレオナルド君と同じ姿になっています!」



シロの狙いは最初からこれだったのか

けどあんなの今まで一度も使ったことがないはずなのに……相手が使っているのを見てこの土壇場でモノにしたということか

体力が減ってきついことに変わりはないが、勝負はここからだ!




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