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本領発揮

両者一度交えた後、再度距離を取りながら互いの次の行動を窺った

会場が再び静寂に包まれた後、今度は先にシロが仕掛ける

ステージを走りながら準決勝でも使ったかまいたちの攻撃を飛ばしていく

相手はその攻撃に対して慌てることなく冷静に尻尾ではたき落とすことで対処していった

それを見たシロは、相手に目がけて放っていたかまいたちを突然明後日の方向に向かって撃ち始めた



「一体何をして……」



意図が分からずシロの行動を見守っていると、シロはかまいたちが飛んでいく先に竜巻を巻き起こした

竜巻が発生させたことで飛ばしたかまいたちの軌道を変え、相手の視覚外からの攻撃を作り出した

四方八方から襲ってくる攻撃にもレグルスは難なく対応してくる

しかしそれはシロも織り込み済み。かまいたちの攻撃はあくまで相手の意識を少しでも自分から逸らすのが目的

その瞬間が来たのをシロは見逃すことはなく、自身で突っ込み前脚で鋭い爪の攻撃を繰り出した

僅かに反応が遅れた相手は回避行動を取るも、避け切ることができずシロの攻撃を食らって肩の辺りから出血する



「どうやら先に相手に一撃を浴びせたのはシロ君のようだー!連覇の相手に臆することなく戦えています!このまま優勝を手にすることはできるのかー!」



致命傷には程遠いがシロの攻撃は通用している

このままいってくれればいいが……そんな簡単な相手じゃないだろう

その予想は的中。相手の目つきが先程までとは明らかに変わっていた




「グオオオオオ!!」



会場の歓声を掻き消す程の雄叫びを上げるとレグルスの白い体が金色へと輝き始めた

体からバチバチと音がしている。どうやら雷魔法を自身に纏わせているのか?

直接触れたら感電してしまいそうだ

レグルスが体に雷を纏わせると、会場にいた観客達が大いに盛り上がった



「きました!決勝戦でしか見せないこの姿、観客席にいる多くの人が心待ちにしていたことでしょう!この姿になったということはレグルス君も本気でいくようだ!」



つまりここからは様子見をやめて本気でくるということか

シロもそれを感じ取り、再び相手に全方向からのかまいたちを浴びせようとする

だが狙った先にいたはずの相手は既にそこにはおらず、気づいたらシロの背後に移動していてシロに攻撃を食らわせていた



「レオナルド君、すかさず一撃を返しました!多分……!速すぎて目で追うことができません!」



一撃じゃない。あまりに速すぎて正確ではないかもしれないが、あの一瞬で少なくとも三発は入っていた

シロよりも速く動く相手を初めて見た……これが相手の本気ということか

それでもシロならきっとやってくれるはずだ



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