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いざ決勝戦

シロの決勝進出が決まり続いて第2試合

ヘリオスに勝ったペガサスと前回大会優勝のレグルスの戦い

序盤ペガサスが優位に試合を運んでいるように見えたが、それはレグルスが相手の様子を窺っていたから

相手の力量を品定めするかのように観察し、全て出し切らせてからレグルスが格の違いを見せつけ最終的に決勝へと進出してきた



「さぁこれで決勝の組み合わせが決まりました!現在2連覇中で3連覇に王手をかけたレオナルド君、対する相手は今大会初出場のシロ君!レオナルド君が3連覇を果たすか、シロ君がそれを阻止し新たなチャンピオンとなるのか!目が離せない一戦となるでしょう!」



先程の試合を見る限り、相手はまだ奥の手を隠しているように感じる。それに関してはこちらもだが……


第2試合が行われた直後の為、小休憩を挟んだ後決勝戦が行われる



「頑張ってねシロ、次が最後だから序盤から出し惜しみせずに全力でいこう。ここまできたら優勝しちゃえ」


「ワンッ!」



奥の手を隠しているのならそれを出される前に倒してしまえばいい

と、口で言うのは簡単だが相手は連覇中の猛者。それを為すには最初から全力でかからないと倒しきれないだろう

私達ができるのはただシロが勝つことを信じるだけだ


小休憩が終わりいよいよ決勝戦、両者がステージに上がると割れんばかりの歓声が響き渡る

相手はシロと同等の大きさ。だが心なしか大きく見える

強者の貫禄というやつだろうか。相手に不足はない


開始地点に立ち、開始の合図を待つ間も空気がヒリついているのを感じた



「それでは決勝戦……試合開始!」



司会が手を振り下ろし開始の合図が鳴った

初手から相手に全力をぶつける。そういう手筈だったが、シロは開始地点から一歩も動くことをしなかった

シロだけではない。相手もまた開始地点から動いていない

両者ともその場から動かずひたすら相手を静観していた



「おっと?両者動こうとしません。どうしたのでしょうか?」



相手と対峙したことによって本能で何か感じ取ったのかもしれない

こうなったらシロの判断に任せるしかない

暫くの間睨み合いが続き、会場に沈黙が流れる

時間にしたら1、2分程度だったかもしれない。けれども張り詰める空気の中のその時間は何倍にも長く感じた


静寂が続く中、先に動いたのは相手だった

一瞬でシロの元まで距離を詰め、前脚の攻撃を繰り出してくる

シロはそれを敢えて前に出て相手に体当たりすることによって回避と攻撃を同時に行った

けれど相手は微動だにせず、接近してきたことで長い3本の尻尾を使ってシロを捕らえようとする

シロはすかさず後退しながらその尻尾を風魔法で風の球を当てることによって弾いてみせた

距離を取った後、間髪入れず再び風魔法で突風を発生させる

その風を利用し先程よりも速い突進で相手に体当たりし、勢いよく吹き飛ばした

相手は尻尾を地面に突き刺すことで勢いを殺し、ステージに留まる

両者が動き出して僅か数秒の出来事だった



「せ、静寂から一転、息をするのも忘れるくらいの攻防が繰り広げられました!正直どのような攻防だったか速すぎて全く見えませんでしたが……とにかく凄い試合になりそうです!」



今のはきっとまだほんの小手調べ。本番はこれからだろう



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