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準決勝

昼休憩で食事を済ませシャルと別れて暫くした後、試合が再開された



「お待たせ致しました!それではこれより準決勝を行います!準決勝第1試合はシロ君対バーン君の試合にになります!果たしてどちらが決勝へ駒を進めるのかー!」



相手はワイバーンというだけあって戦闘スタイルは常に空を飛んでの攻撃

遠距離攻撃ができない相手はこの時点で一方的に攻められ続け敗北する。実際に1回戦、2回戦はそれで完封している

だが2回戦でも披露した通りシロは空を飛んでいる相手でも問題ない。それにまだ隠し玉も持っている

落ち着いて戦えばシロなら勝つだろう



「それでは試合開始です!」



開始のゴングが鳴ると相手はすかさず空へと飛ぶ

そして空中を旋回しながら火球を放ってくる

シロは相手を常に視界に捉え、攻撃を避けながら早速覚えたての風魔法で竜巻を巻き起こした

それによって会場中に強風が吹き荒れる。これで相手も思うように空を飛べなくるはず

すると相手のワイバーンは火球での攻撃をやめ、空中に留まり翼をバサバサと何度も大きく羽ばたかせ始める

そうすることによりシロと同じように竜巻を巻き起こした。ステージ上で竜巻と竜巻がぶつかり合う



「こここれは凄まじい!皆さーん!飛ばされないよう何かに掴まって下さい!」



重心を下げ前傾姿勢になっていないと吹き飛ばされそうな程の強風が暫く続く

激しくぶつかる竜巻は相手を食らうかのように互いを削り合い、やがて力を失い消滅した



「あのワイバーン風魔法も使えたんだ。竜巻を竜巻で相殺されちゃった」



竜巻が消えると間髪入れずに再び火球を放ってくる

それをシロはヘリオスが初戦で戦った相手が使っていたかまいたちの風魔法を真似し、火球にぶつけて相殺する

お互いが決め手に欠け中々勝負が決まらない状況。シロは決勝の事を考えてか雷の魔法を温存しているように見えるがどう動くか……

このまま長期戦が続くかと予想したが、これまで相手の火球を相殺していたシロが仕掛けた

飛行し距離を取って戦っているワイバーンに向かって走っていくと、地面を強く蹴って跳躍

しかし当然相手の元までは届かない……かに思われた次の瞬間、シロは落下することなく空中に留まり再び跳躍をしてみせた



「あーっとシロ君が空中でジャンプしているぞ!どんどんバーン君へと接近していく!」



恐らく風魔法で一時的に空中に足場を作ったのだろう

いくつも作り出すことで飛行している相手に接近していく


面を食らった相手は慌て、再度距離を取ろうと竜巻を起こす

空中にいたシロは地上の時の様には動けず竜巻に飲み込まれてしまう

中の様子が窺えずシロの身を案じていると竜巻に風穴ができ、そこからシロが飛び出してきて相手に嚙みついた

相手は遠距離での戦いを得意としている。捕まえてしまえばこちらのものだ

空中に留まり続けるのが難しくなり落下、シロが相手の喉元に牙を突きつけたところでワイバーンの契約主が手を上げて降参の合図を出した



「決まったー!シロ君、バーン君を地面に叩きつけ戦闘不能にさせました!最初に決勝進出を決めたのは今大会初出場のシロ君だー!」


「よしっ!」



手強い相手で苦戦はしたが奥の手の雷魔法を温存して勝つことができた

あと1回勝てば優勝だ!




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