思わぬ遭遇
高級レストランのチケットを手に入れ次はシロ達が行きたいお店へ行くことにした
といってもシロ達が行きたいお店といったら勿論食べ物のお店しかない
従魔大会も控えている為、今日は奮発して大きな塊肉を買ってあげた
「シロ、ヘリオス。明日の大会の為にいっぱい食べて頑張るんだよぉ」
「ワンッ!」
「ピィ!」
普段は果物類を食べているヘリオスも力をつける為かお肉を頬張っている
トーナメント表は明日公開されるみたいなので、初戦でシロ達が当たらないことを祈る
シロはそんなに心配してないけど問題はヘリオスだなぁ。特訓して自信満々そうだったけど大丈夫かな
「まっ、なんとかなるか。うん、このケバブっぽいやつ美味しい」
塊肉を買ったお店で売っていたケバブっぽい食べ物
香ばしく焼かれたジューシーなお肉、少し辛めだがスパイスが効いていて新鮮な野菜ととてもマッチしている
「さて、シロ達も食べ終わったみたいだね。それじゃあ次はどこのお店に行こうかなぁ……ん?」
シロ達が食べ終わり席を立とうとしたその時、正面に座っていた数人の男性が目に入った
これまで旅してきた町で会った人達ではない。しかし見覚えがあった
「あの顔どこかで……あっ!あの人達!」
久しぶりすぎてすぐに思い出せなかったが、あの人達は私と一緒にこの世界にやってきた人達に間違いない。名前は全く思い出せないが……
けどどうしてこんな所にいるんだろう。確かアルダント王国からずっと北の方にいる魔族との戦いに参加してるんじゃなかったっけ?
もしかして戦いがもう終わったとか?まさか戦いの最中でこんな場所にいるわけがないし……アルダント王国の情報を集めてなかったから全然分からないな
とにかくバレないようにさっさとこの場を離れよう
人混みの中へ消えようと席を立つと、ちょうどいいお店を発見した
「すみません、これ下さい!」
顔を見られないようにする為、近くにあったお店で急いでお面を購入した
お互い初日に少し顔を合わせた程度でまともに会話を交わしたわけではないのでバレないとは思うが、他にも出会ったらまずい人がいるかもしれないし念の為だ
「はぁ、まさかこんなところであの人達に会うなんてなぁ……けどこれだけ人がいたらそう何度も遭遇しないだろうし、このお面をつけてたら大丈夫だよね。さっ、気を取り直して遊ぼう!」
「アウッ!」
「ピィ!」
多少トラブルは発生したものの、その後は皆で楽しく建国祭初日を満喫した
だが一通り楽しんで宿に帰宅すると、そこで再び問題が発生してしまった




