たこ焼きに欠かせないもの
従魔大会の参加が決まった翌日、シロ達は大会で優勝するために街の外に出て特訓をしに出かけていった
「シロとヘリオスだけで大丈夫かなぁ。一応首輪はつけたから大丈夫だと思うけど」
首輪は従魔大会にエントリーした際に運営の人からもらったもの
その首輪をしていれば大会参加者だと分かるし、街の出入りも一時的に自由にできるらしい
本当は私もついていってあげたかったが、生憎やらなくてはいけないことがある
「さて、それじゃあこっちも始めるとしますか」
今日は昨日市場で買ってきた材料を使ってたこ焼きの調味料を作っていく
使うのはお酢、卵、塩、油
まず、卵は黄身だけを使うので白身と分ける。黄身だけになったボウルにお酢と塩を入れてかき混ぜる
そしてかき混ぜながら油を入れていく。一度に多く入れすぎると分離してしまうとどこかで見た気がしたので、分離しないよう少しずつ加える
ちゃんとした分量が分からないのでお酢を付け足したり黄身を追加したりと探り探りでやっていき、そうしてツノが立つまで混ざったらマヨネーズの完成だ
「色々足しながらやったから予定少し多くなっちゃったけど……初めて作ったにしてはそれっぽくなったなぁ。問題は味の方だけど……おっ!思ったよりちゃんとマヨネーズになってる!これでたこ焼きに使えるぞ」
やっぱりたこ焼きをお店で出すならマヨネーズは欠かせないよね
分量さえ分かれば作り方自体は簡単だからエバさんならすぐにマスターするだろうな
これでマヨネーズは完成。お次は出汁を作っていく
「元の世界で売ってたのは粉に出汁が配合されてたりしてたけどこっちではそうはいかないからなぁ。出汁がなくても美味しかったけどあった方が絶対美味しいと思うんだよね。出汁なんか取ったことないけどとりあえずやってみよう」
こちらの世界で出汁なんて概念はないのだろう。お店の人に聞いても出汁という言葉を知っている人はいなかった
なので市場でも乾物を探すのには骨が折れた。手当たり次第探し回ってようやく冒険者の保存食として売られているお店で買うことができた
人気がないのか安かったし大量に売れ残っていたので購入しておいた。お店の人もこんなものを大量に買ってどうするつもりなのかと驚いていたのは印象に残っている
「まずはこのかつお節っぽいのをスキルで出した削り器を使ってっと……うん、香りも似てる。たこ焼きにはマヨだけじゃなくかつお節も必要だからねぇ。出汁にも使うし大量に買えてよかった」
このかつお節に至っては従魔のおやつとして売られていた。シロにもあげれば食べるのかな?
まず始めにこの昆布に似た海藻の乾物を水と一緒に鍋に入れて数十分程おいておく
それから弱めの火にかけ、沸騰する直前になったら火を止めて昆布を取り出す
そこへかつお節を入れて再び鍋に火をかける。灰汁が出たらそれを取り、ある程度煮出したら濾していく
「色はいい感じだけど……うん!しっかり出汁が取れてる!」
明日早速エバさんにレシピを教えよう
これをたこ焼きに使えばもっと美味しくなるはず。食べるのが楽しみだなぁ




