アニマルセラピー
盗賊から商人をを救い共にシュレイドへと向かうこととなった私達は、馬車の荷台の方に乗っけてもらい盗賊達が不審な動きをしないか見張りを行った
まぁ身に着けていたものは全て回収してアイテムボックスに収納したし、さっきの戦いでシロの怖さを散々思い知ったから変な気は起こさないだろう
聞いたところここからシュレイドまでは馬車で3日、だが盗賊達を連れているので4日はかかるだろうという見込み
それまで盗賊達に飲まず食わず歩かせるのは流石にきついだろう
仕方がないので彼らの食事は私が面倒を見ることにした
見張りを行いつつ馬車に揺られていると、向かいに座っている商人の娘さんの顔色が悪いことに気づく
よく見ると体もまだ震えている。あれだけ怖い経験をしたんだから無理もないか
「大丈夫?」
「あ、はい……すみません。ちょっとまだ震えが止まらなくて……」
「あんな目に遭ったんだから仕方がないよ。無理はしないで」
どうにか落ち着かせてあげることはできないだろうか
何かいい方法はないかと頭を捻らせている間、女の子は外を歩いているシロにずっと視線を向けていた
「シロのことが気になる?」
「えあ、はい……真っ白で綺麗だし凄く強かったので」
「よければ抱っこしてみる?」
「え?いやあのサイズを抱っこなんてそんな……」
「大丈夫大丈夫。シロー」
シロを抱っこすれば少しは落ち着くかもしれない
そう思いシロにお願いすると、女の子が抱っ子出来るくらいの大きさに小さくなってくれた
「うそっ!?本当にちっちゃくなっちゃった!」
「シロは体の大きさを変えられるんだ。もふもふで気持ちいいよー?」
小さくなったシロを差し出すと、女の子はシロをギュッと抱き締めた
「あったかい……それにもふもふで気持ちいい」
「でしょ?」
よかった。顔色が良くなったし体の震えも止まったみたいだ
前の世界でもアニマルセラピーっていうのがあったくらいだし、やっぱりシロに協力してもらって正解だったな
「そうだ、まだ自己紹介してなかったね。私はハルカ、その子がシロでこっちの子がヘリオスね」
「ピィ!」
「シャルです、よろしくお願いします。あの、ハルカお姉さん。お願いがあるんですが……」
「ん?なに?」
「街に着くまでの間シロちゃんを貸してもらってもいいですか?」
「私は大丈夫だよ。シロもいい?」
「ワフッ」
「いいよだって」
「やった!よろしくねシロちゃん」
シュレイドに着くまでの間、シャルのメンタルケアをシロにしてもらうこととなった
昼食も中途半端になってしまってたし、シロにはあとでご馳走を用意してあげよう




