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何の卵か

運試しにと選んだ石から出てきた卵

宝石とは全く異なる物が出てきたことに戸惑い店主にこう言う事はあるのかと尋ねてみたが、店主もこのような事は初めてなようで驚いていた

いずれにしても石から何が出てもそれは買った人の所有物だということで、卵は私に委ねられた

サッカーボール位ある卵を持って町を見て回るわけにもいかず、私達は一先ず宿に帰ってきた



「どうしようこの卵……食べれる……わけないよね。そもそもこれ何の卵なんだろう」



ニワトリの卵ではないことは確かだ。大きさ的にもしかしたら魔物の卵かもしれない

魔物の卵だったらこれは処理した方がいいのか。そもそもこの卵は生きているのだろうか?


卵をどう扱っていいか困っていると、シロが卵に近寄ってきた

鼻でツンツンつついた後、こちらに何か訴えかけてきた



「クゥン」


「どうしたのシロ?もしかしてこの卵……まだ生きてるの?」


「アンッ!」



野性的な直感か?卵から何かを感じ取ったのかもしれない。一応鑑定で確かめてみよう



「どれどれ……フェニックスの卵?」



フェニックス……不死鳥ってこと?

やっぱり魔物の卵みたいだけど名前的にかなりレアな卵なんじゃないか?

もっと詳しく調べたいところだけど、先程この町をざっくり見た感じ図書館はなさそうだったし調べるのは難しそう

なんにせよこれでこの卵を捨てるという選択肢はなくなった



「生きてるって分かっちゃったら捨てたりするのは可哀想だなぁ……卵って温めるだけで孵化するものかな?」



卵を育てる機械みたいなので孵化させる動画を前に見たことがあるけど、流石にうろ覚え過ぎてスキルで出すのは難しそう

ずっと抱えて歩くのも大変そうだし……何かいい方法はないかな


色々と考えているうちに花火の音でお昼時になっていることに気づき、一旦昼食を食べに一階へと向かう



「はい、おまちどおさま。石鍋のグラタンスープだよ。パンにつけて食べてね」


「ありがとうございます。うわっ、凄い熱々ですね」


「この石鍋は鉱山で採れた蓄熱石を使ってるから最後まで熱々な状態で食べられるんだよ」


「蓄熱石……それって町にも売ってますか?」


「売ってると思うよ。ここらじゃそこまで珍しい石じゃないからね」


「ありがとうございます」



蓄熱石なんてのがあるのか。そういえば石焼き芋とかも加熱した石を使って熱を加えてるんだっけ

その石を使えば抱えなくても卵を温めることができるかもしれない

よし、お昼ご飯を済ませたら早速探しに行ってみよう




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