報告
アースリザードを倒し暫しの休息を取った後、アイテムボックスにアースリザードをしまって私達は町に戻りギルドに報告へと向かった
ギルドマスターのゲルマンは事のあらましを落ち着いた様子で聞いていたが、内心穏やかではなさそうに感じた
「アースリザードか……森から見えた煙はそういうことだったのか、まさかそんな魔物が町に迫っていたとは……報告感謝する、直ちに討伐隊を編成して討伐に……」
「あ、それなんですが……既に倒してきちゃいました……」
「は?倒した……?」
アースリザードを倒そうと今後の計画を練ろうとしているゲルマンに討伐済みであることを話すと暫く呆けた顔をしていた
まぁ自分でもよく倒せたと思う。シロがいなかったらダメージも入れられなかっただろうし驚くのは無理もない
ゲルマンにいくら声をかけても曖昧な反応しかしてこなかった。話すよりも実際に見せた方がいいか
ミノタウロスの解体をお願いした時の解体小屋に場所を移し、アイテムボックスにしまっていたアースリザードを見せる
そこでようやくゲルマンは正気に戻った
「これが倒したアースリザードです。森がちょっと燃えちゃったんですけど、ちゃんと消火はしてきたので火事などの心配はないと思います」
「これを見せられては信じざるを得ないな……本当にアースリザードを倒したんだな」
「はい、まぁ倒したのは私ではなく従魔のシロですが。なので討伐隊を出す必要はありません」
「そうか……ひとつ聞いておきたいんだがそのシロという従魔、まさかとは思うがエンシェントウルフだったりするのか?」
誤魔化すのは不自然か。アイテムボックスの事も他の人に言わないでいてくれてるし正直に話しても大丈夫だろう
「はい、そうです」
「信じられないな……生きているうちにこの目で拝める日がくるとは思わなかった」
「アゥ?」
「エンシェントウルフならアースリザードを倒せたのも納得だ。代表して感謝する。ありがとう」
「いえ、お役に立ててよかったです」
「それで倒したアースリザードは買取でいいのか?」
「はい、これは食べられませんよね?」
「流石にこいつの肉は不味くて食えないな。鱗なんかは装備に使えるから高く売れる。報酬は査定が終わった時に一緒でいいか」
「はい、お願いします。自分達は疲れたので今日はもう帰らせてもらいますね」
「分かった。ゆっくり休んでくれ」
報告を終えた私達は一直線に宿へと戻り、汚れた体を綺麗にして食事を済ませた
一通り落ち着きベッドに横になると急激な眠気に襲われ、翌日の昼まで深い眠りについた




