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アースリザード戦2

「スティッキーネット!」



アースリザードが怯みから回復した時、再び地中に潜らないようまずは地上に拘束した

強力な粘着性のある捕縛糸を何重にもして動きを封じる。これで暫くは地中には潜れないはず

相手の動きを封じたらひたすら攻撃あるのみだ



「ファイアーランス!アイスバレット!エアカッター!」



身動きのできない相手に様々な魔法を浴びせていく

しかしどの魔法も効果はいまいちで、硬い鱗に全て弾かれてしまう



「鱗が硬くて攻撃が全然効いてない……何か有効な攻撃はないかな」



魔法攻撃が効かないならあとは物理攻撃だが、シロの攻撃でも通らないのに私の力じゃあ尚更あの硬い鱗を破壊するのは困難を極めるだろう

そうこうしているうちにアースリザードは爆音で怯んでいた状態から回復し、拘束から逃れようともがき始めた

とにかくダメージを与えるよりもまず先にあの鱗をどうにかしなくては

その為には何かもっと別の魔法で……



「アオオオオオオン!!」


「シロ?」



突如上空に向かって遠吠えをするシロ

続けて二度、三度と遠吠えを繰り返し一体何をしているのかと様子を窺っていると、次第に異変が起こりだした

なんと晴天だった空がみるみると曇っていったのだ



「これってまさか……」



以前図書館で読んだ内容を思い出した

猛る咆哮は天から雷を降らす

シロがやろうとしているのはそれに違いない

この辺り一帯を覆う黒い雲。どれだけの攻撃になるか分からない為一旦距離を取ると、目の前がピカッと光りそれと同時に轟音が鳴り響いた

アースリザードに雷が降りかかったのだ

雷が直撃すると、拘束から逃れようとしていたアースリザードの動きが鈍くなった



「おぉ!効いてる!アースリザードは雷が弱点なのか!」



雷系の魔法ならば硬い鱗に覆われていても内側に直接ダメージを与えることができるみたいだ

それでも決定的なダメージと呼べるものではないか

それならもっと電気を通りやすくすればより大きなダメージを与えられるかもしれない



「やっぱりあの硬い鱗をどうにかしないと……そうだ!あの鱗を溶かすことができれば!アシッドボム!」



アースリザードではなくその鱗を破壊する為にまず酸性の弾をアースリザード目掛けて放つ

攻撃は直撃した。だがやはり一発ではあまり効き目がない

それならばと同じ箇所に何発も何発もひたすら撃ち込んでいく

その間にもシロが繰り出す雷が降り注ぎ、着実にアースリザードの体力を削っていった



「ガアアアアア!!」


「うわっ!あつつつっ!」



アースリザードは火も吹いてくるのか。ドラゴンっぽい見た目をしているだけはある

今ので拘束している粘着糸の一部が溶けてしまった。やはりただ大人しく攻撃を受けているような相手ではないか

今ので森に火が燃え移っている。けれどシロの雷雲を呼び寄せてくれたお陰で雨が降り始めてきた

放っておいてもそこまで被害が広がらないだろうしこのまま戦闘に集中しよう

相手が吹く炎を回避しつつアシッドボムを放つ

そうして辛抱強く酸の弾を食らわせ続けるとやがてアースリザードの硬い鱗が溶け始め、その部分だけ他よりも脆くなったことを確認した



「よしっ!あとはこれを突き刺す!」



スキルで生み出した槍状の形にした銅、これを脆くなった鱗部分に突き刺す

これが避雷針の役割となってくれるはずだ

アースリザードの拘束ももう解ける。早く決着をつけなくては



「シロ!あそこに向かってもう一度雷を落として!」


「バウッ!アオオオオオオン!」



天に向かって咆哮。それに応えるかのようにアースリザードに雷が落ちる



「ギャアアアアア!!」



アースリザードの叫声が木霊する

鱗で覆われていた時と違い今度は内部に直接あの攻撃が通った

シロの攻撃を食らったアースリザードはふらつきながらも反撃を試みようとしていたが、暫くして力なく倒れた



「倒した?はぁー……」



アースリザードが動かなくなったことを確認した途端全身の力が抜けその場に倒れる

緊張から解放されたことで疲労が一気に押し寄せてきて一歩も動きたくない

とはいえこのまま雨に打たれていたら風邪を引いてしまう

なので土属性の魔法で雨宿りできる場所を作り、暫く体を休めてから町へと戻ることにした




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