調査依頼
「ギルドマスターが話あるみたいだけどなんだろうね」
「アゥ」
暫くのんびり過ごしていた私達に昨日ギルドの人がやってきて、ギルドマスターが話があるというから今日はギルドにやって来た
中に入ると他の冒険者の視線がこちらに集まってくる
そして何組かがこちらに近づいてきた
「姐さん!今日は何の依頼を受けるんですか?」
「いや、今日はギルドマスターに呼ばれて来ただけですから……あとやっぱりその姐さんっていうのはやめてほしいんですが」
「何を言ってるんですか!俺達皆姐さんの事尊敬してるんですよ!」
私の事を姐さんと呼んでくるのは、先日ミノタウロス狩りの競走相手だった冒険者の面々
この前町で鉢合わせた時から何故か姐さんと呼んでくるようになったのだ
圧倒的な敗北を食らったことがきっかけでそう呼ぶことにしたらしい
2等級冒険者というだけで結構目立つというのに、そんな呼び方までされると余計に目立つから正直やめてほしい
本当変な人達に慕われてしまった……まぁ嫌われているよりかはいいけど
「それじゃあ私はもう行くので。もう姐さんなんて呼ばないで下さいね」
「はい!お気をつけて姐さん!」
全く聞いちゃいない
直角にお辞儀して私達を送り出す人達を背に受付へと向かう
ギルドマスターに会いに来た旨を伝えると、この前の応接室に案内された
「失礼しますギルドマスター。ハルカさんがお見えになりました」
「おぉ来たか。わざわざすまないな」
「いえ、それで私に用とは?大事な話があるというのは聞きましたが」
一体どんな用事かと尋ねるとゲルマンは神妙な面持ちで答えた
「実は最近この辺りの魔物の目撃報告がヤケに多くてな。そのせいで普段は見ないような強い魔物達まで現れるようになっている。ケイル達が戦っていたツヴァイトロールやハルカ達が倒したハイレイスがそうだ」
「そういえば魔物の討伐依頼が増えてたような……何か異変が起きてるってことでしょうか?」
「今回お前達を呼んだのはその原因を調べてきてほしいからなんだ。ギルドの職員もある程度戦えるが今回のような調査は少し荷が重い。そこで実力のあるお前達を呼んだというわけだ」
「原因の調査ですか……そういった仕事は初めてなので上手くできるかどうか……」
「どんな些細なことでもいいんだ。頼まれてくれないか」
ギルドマスター直々に頼んでくるってことは結構大事なんだろうか
どうするか……調べるだけならそこまで危険はないかな
いざとなったらシロに全力で町まで逃げてもらえばなんとかなりそうだし
「分かりました。安全第一でとりあえずやれるだけやってみます」
「恩に着る。何か分かったらすぐ教えてくれ」




