ミノタウロスの肉で作ったビーフシチュー
ミノタウロスの解体を依頼した翌日、私達は再びギルドの解体小屋へとやってきた
「こんにちは、ミノタウロスの肉を取りに来ました」
「おぉ、解体は終わってるぞ」
お願いしていた分の肉はアイテムボックスにしまい、残りな買い取ってもらいお金を受け取る
「アイテムボックスがあるからこんな大量の肉も問題なく保存出来ていいな。これを全部干し肉にするつもりか?」
「いえ、ちょっと作ってみたい料理がありまして」
「ほぉ……おっとそうだ、さっきあいつ等が帰ってきたぜ」
「あいつ等……あぁ、勝負していた人達の事ですか」
「勝負の結果を伝えたらかなり悔しがってたが、自分達が監視役としてつけた奴がしっかり証言してくれたから渋々負けを認めてたぞ。もうちょっかいを出してくるような事はないだろう」
「ありがとうございます。それじゃあ私達はこれで失礼します」
ミノタウロス肉も受け取ったことだしこれから宿に戻って調理をするとしよう
ギルドをあとにした後は途中で料理に使う野菜を購入し、宿に戻って早速ミノタウロス料理に挑んだ
「よし、それじゃあ始めますか」
まずは町で買ってきた玉ねぎをくし切りに。肉、人参、じゃがいもは一口大に切っていく
そして切った肉を鍋に入れて焼いていくのだが、今回この料理の為に用意した圧力鍋を使う
「これを使うとお肉が凄い柔らかくなって美味しいんだよねぇ。あっちでは買ってから一回しか使えてなかったけど……」
圧力鍋ならば固いミノタウロスの肉もきっと柔らかくなるはずだ
圧力鍋に油を入れて中火で熱し、下味をつけておいたミノタウロスの肉を投入し表面を焼いていく
そこに水と以前購入しておいた赤ワインを加え、煮立たせながらあくを取る
一度蓋を閉めて加圧し、一旦火を止め圧力を下げたら野菜を入れて再び加圧調理していく
その工程を終えたらケチャップ、デミグラスソース、塩を入れて煮詰めたらビーフシチューの完成だ
「凄い久しぶりに作ったけど上手くできたかなぁ……うわっ、すっごい柔らかくなってる!」
固いと言われていたミノタウロスの肉は噛まなくても口の中で肉が溶けていく
じっくり煮込まれた野菜の甘みとミノ肉の脂が溶け合い、深みのある味わいになっている
「ミノタウロスの肉ってこんなに美味しいんだ。これはビーフシチューにして正解だったかも」
「クゥゥ……」
「ごめんごめん、シロの分ももうできるから待っててね」
「ワウッ!」
「あっ!ちょっとシロだめだよ!これはシロが食べられるご飯じゃないよ!」
いい香りがして耐えられなかったのか、待たせていたシロにビーフシチューを食べられてしまった
引き剥がそうにも成長したシロを動かせるはずもなく、そうこうしているうちに完食されてしまう
「ワフゥ……」
「口の周りベタベタじゃん。お腹壊してもしらないからね」
せっかく作ったのに残りのビーフシチューまで食べられるわけにいかない
シロ用に煮ておいたミノ肉を食べさせている間に新たに盛ったビーフーシチューを平らげ、残りはアイテムボックスにしまって次の日の楽しみにとっておくことにした




