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原因の正体

ゲルマンに調査を依頼された私達は町近辺を調べて回った

しかしすぐに原因が見つかるはずもなく、何の情報も得られない日々が暫く続いた



「今日で4日目。一通り町の周辺は見て回ったけどどこも変わった様子はなかったなぁ」



これだけ探しても何も見つからないということはもっと遠くまでいかないといけないか

とりあえずもう一周してみて、それでも何の手がかりも得られないようであれば探索範囲を広げてみよう


初日に調べた場所からもう一度見て回ろうとシロの背中に乗り今日も町の外へ出る

調査中は頻繁に魔物と遭遇した。ゲルマンから話を聞いていた通り、やはり魔物の数が多い

ここに来たばかりの頃はそこまで魔物はいなかった。何か問題が起きているのは間違いないはずだ


魔物を倒しながら調査を続行。すると暫くして森である異変を目にした



「あれ?こんなところにこんな土の山みたいなのってあったっけ?」



以前調べた時にはなかった場所に土の山ができていた

それにここ暫く雨は降っていないというのに土は湿り気を帯びている

つまり元からここにあったのではく、地中から掘り起こされて間もないということだ

明らかに怪しかったのでその土の山の先を見てみると、そこには大穴ができていた



「かなり大きい穴だね。どこまで続いてるんだろう……」



底が見えるか試しに魔法で照らしてみたが全く見えない。かなり奥深くまで続いているようだ

僅か数日でこれだけの深さの穴を作れる存在……今回の問題に関わっている可能性が非常に高い

一度ギルドに戻ってこの事を報告するか大穴に入ってこの先にいるかもしれない何かを調べるべきか考えながら覗いていると、穴の底で何かが一瞬光るのを確認した



「何か今光ったような……」


「バウッ!」



異常を感じたシロが突然吠え、襟首を咥えて私を持ち上げ大穴から距離を取った

次の瞬間、穴の底から何かが這い上がって来て地上に飛び出してきた



「危なかった……ありがとうシロ、助かったよ」



シロに感謝を述べ再び大穴の方を見る

大穴から出てきたのは四足歩行で硬そうな鱗を纏っている、まるで大きなトカゲのような見た目をしていた

だが知っているトカゲとは比べ物にならない大きさをしている。成長したシロよりも遥かに大きい



「もしかして……ドラゴン!?」



翼は生えていないが、見た目からしてもドラゴンの可能性は十分あり得る

もしドラゴンが相手ならば逃げ一択。挑むにはあまりに危険すぎる相手だ

ドラゴンでないことを祈りながら恐る恐る鑑定で調べてみると、アースリザードと表示された

ドラゴンではなかったみたいで一先ず安心したが、恐らくその下位互換みたいな存在だろう



「急いで町に戻ってギルドに報告を……ってそんな事してる暇ないか。完全に相手はこっちに狙いを定めてるみたいだし……」



ドラゴンの下位互換としてもあれだけの穴を掘れる魔物が弱いわけがない

倒せるかは分からないがここで退いたら町まで追いかけてくるかもしれない

やれるだけのことはやってみよう



「やるよシロ!」


「バウッ!」




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