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シロの強さ

ルルイエの町に来てから結構な日にちが経った

もうそろそろ次の町を目指そうと考えた私は、その前に一つ依頼をこなしてしまおうと今日は町の外にやってきた

勿論シロも一緒にだ



「シロ、本当に戦うの?」


「ワンッ!」



今日受けた依頼はオークの討伐

お酒に合う肉料理として人気の魔物、依頼された討伐数は2体

2体倒すだけで相当な肉の量が確保できるらしいのでかなり大きいのだろう

4等級の中で上位に入る強さがあるというオーク。なのでシロには危険だと思ってお留守番させようとしていたのだが、くっついて離れなかったので仕方なく連れてきた



「ワフッワフッ」


「凄い張り切ってる……大丈夫かなぁ」



森の中で見つけた時は傷だらけだったから心配だ……いざという時は助けてあげなくちゃ

ギルドで確認されているオークの生息場所へ向かうと、報告通り2体のオークを発見した



「見つけた。おぉ……本当にオークだ」



異世界もので定番といっても過言ではないオーク

肌の色や顔は豚にそっくりだが二足歩行で手には倒木の武器を持っている

想像していた通りの見た目だ。けど……あれを食べるのかぁ

二足歩行だとどうしても人っぽく見える。食べる時にあの姿を想像しちゃって抵抗感が……



「まぁ私が食べるわけじゃないからいいか。えっと確かオークの攻撃手段はあの手に持ってる武器と……」


「ワンワンッ!」


「えっ、ちょっとシロ!」



戦う前に事前に聞いていた相手の攻撃パターンを確認していると、待機していたシロが先行してオークに向かっていってしまった

敵もシロの存在に気づいた。急いであとを追うが、シロの足が速すぎて逆に距離が離れてしまう



「は、速すぎる……!」



このままでは先にオークと会敵してしまう

そこで追うこと諦めてその場から魔法攻撃を試みようとしたが、その必要はなくなった

なんとシロが2体のオークを倒してしまったのだ



「シロ、大丈夫だった?」


「ワンッ!」



ようやく追いつくと口元をオークの血で真っ赤にしたシロが尻尾を振って待ち構えていた

最後とてつもない加速だったのでよく分からなかったが、シロの口元と倒れているオークの傷跡を見る限り首の部分を噛み千切って倒したらしい



「まったくもう……勝手に突っ込んでいったらダメじゃん」


「クゥン……」


「けど凄いね。こんな強かったんだ」


「ワフッ」



シロも反省しているようだしそれ以上は注意することはせず、頭を撫でて褒めてあげよう

それにしてもあの素早さ……やっぱりシロはただの狼じゃないな

けどあれだけ戦えるのに傷だらけだったのは何故だろう?

謎は深まるばかりだ




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