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歓迎のステーキ丼

シロが従魔になった翌日、私は日課となったコーラ作りを終えて露店に運んでいた

今日はカタリーナが別の仕事でいないので自分で店番もしなくてはならない

なのでどうするか迷ったが、シロだけを宿に置いておくこともできないので連れてきた



「いいシロ。ここで大人しくしてるんだよ。勝手にどこか行ったりしちゃダメだからね」


「ワンッ!」



念の為首輪とリードをつけて離れないように柱に縛っておく

コーラを冷やし準備が完了したら営業開始

カタリーナにお店を任せてからというもの、最初の頃に比べてお客さんの入り具合が段違いに良くなった

お陰で固定客がついて呼び込みしなくてもお客さんが来てくれるようになった

だが今日はそれだけではなかった



「可愛いー!」


「白くてふわふわだー!」



露店の脇で寝ているシロが道を歩く人達の足を止めた

結果売上にも繋がりマスコット的な役割を果たしてくれた

シロの客寄せ効果によってお昼前には完売、



「シロのお陰でお客さんたくさん来てくれたよ。ありがとうね」


「ワフゥ」


「おぉ凄いドヤ顔……。じゃあ今日はシロの歓迎会も兼ねてお昼はちょっと豪勢にいこうか」



店を閉めて宿に戻り、店主に裏庭の使用許可をもらって昼食の準備を行う

今日はあれに挑戦してみるとしよう



「ジャーン、土鍋!そして……お米!」


「アゥ?」



こっちの世界はパンや麺が主流でお米はまだ見たことがない

特別ご飯が好きだったというわけじゃないが、いざないと分かると無性に食べたくなったのだ

この土鍋を使ってお米を炊いていくのだが、今までは炊飯器でボタンを押すだけだったから果たして上手く炊けるかどうか……


研いだお米を土鍋に入れ適量の水を入れたら浸水させ、少し待ったら火にかける

最初は強めの火力で炊き、蓋の穴から蒸気が吹き出しグツグツと沸騰したら弱火にする

そのまま10~15分加熱し最後に10秒程強火にしたら火を止める

ご飯を蒸らしている間に今度はご飯の上に乗せる肉を乗せていく



「和牛をステーキにしていくよ。シロの分もあるからね」


「へッへッへッへッ!」



お米を炊いている間に下ごしらえしておいた和牛肉

牛脂の代わりにトリミングしておいた脂身を熱したフライパンに投入

油を馴染ませたら肉を入れて片面を強火で1分弱程焼き、裏返して火力を落としたら中までじんわり火を通す

焼き上がった肉をアルミホイルで包んで休ませ、余熱で中まで火が通ったらステーキの完成!

残った油はよく使っていた市販のステーキソースと混ぜておく



「さぁご飯の方はどうかな……おっ、結構いい感じかも」



しゃもじでご飯を混ぜて少し味見

ちょっと硬めだったけど全然許容範囲。おこげもしっかりできたし土鍋で初めて炊いたにしたら上出来だろう

ご飯をどんぶりに盛り、そこへステーキを乗せソースをかけたらステーキ丼の完成



「おー美味しそう。はい、シロの分のお肉」


「クゥン」


「ん?もしかしてご飯も食べたいの?」


「ワンッ!」



食べさせても問題ないと思うけど一応様子見ながらあげるか


シロの皿によく冷ましたご飯も入れ食べさせると凄い勢いで食べ始めた

美味しそうに食べている光景を眺めながらこちらもいざ実食



「んー!お肉柔らかー!久しぶりのお米もたまらないなぁ」



ご飯の優しい甘味、そこにジューシーな牛肉の旨味と醤油ベースの甘辛いタレが合わって箸が止まらない

異世界で久々に食べたご飯があまりにも美味しく、シロと共に夢中になってステーキ丼を平らげた




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