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商売の難しさ

コーラを完成させた翌日、殆どのお店がお酒やそのつまみを販売しているアウェー感の中私は町の大通の一角に露店を開いた



「よいしょっと。こんな感じかな」



桶の中に氷水を入れて作ったコーラを入れてキンキンに冷やしておく

ありがたいことに今日は普段よりも気温が高い。冷たいジュースを飲むにはもってこいだ

値段は子供でも買えるような価格に設定していざ営業開始

……したはよかったが、開店から一時間経ってもお客さんは中々やって来なかった



「お客さん……全然こない。おかしいなぁ」



大通りに面している場所なので決して立地が悪いわけじゃない

こっちでは見慣れない黒い液体だから敬遠されているんだろうか?

思えば初めて化粧品を売った時はアマンダに任せっきりだったし自分で売るのはこれが初めて

今回もきっと上手くいくだろうと考えていたが甘かったか……

化粧品が面白い様に売れたから少し思い上がっていたのかもしれない。けど飲んでみてくれさえすればきっと気に入ってくれるはずだ



「まずはコーラの味を知ってもらわないといけないか。呼び込みとかやったことないけど……このまま待ってるだけじゃいつまで経っても売れないしやるしかない」



桶からコーラの瓶を一本取り、小さなコップに注いで道行く人達に声をかけた



「いらっしゃいませー!ただいまコーラの試飲を行ってまーす!甘くて口の中でパチパチ弾ける感覚が病みつきになるジュースです!よろしくお願いしまーす!」



味を知ってもらう為に積極的に声をかけていく

それでも最初は相手にされなかったが、根気強く続けることで一組のカップルが止まってくれた



「1ついいかな」


「はい、どうぞ」


「えぇ~?ちょっと大丈夫?お腹とか壊さないでよねぇ」


「けど気になるじゃん」



見たことのない黒い液体を飲もうとする彼氏を彼女が心配する

それに構わず彼氏がコーラを一口飲んだ瞬間、カッ目が大きく見開いた



「うおっ!なんだこれ!本当に口の中で弾けたぞ!うめぇ!お前も飲んでみろって!」


「えぇ……じゃあ少しだけ。ンクッ……ん!本当だ。甘くて刺激的で美味しい!」



怪しんでいた彼女もコーラを口にするとその味を気に入ってくれた

やっぱり飲んでくれさえすれば気に入ってくれるんだ



「こんな飲み物は初めてだな。2本くれ」


「ありがとうございます!飲み終わったら瓶の方はこちらで回収しますね」



これでようやく2本売れた。この調子でどんどん声をかけて売っていこう



「それにしても本当に美味いな。この刺激が癖になる」


「本当ね」



購入したコーラをゴクゴクと勢いよく流し込んでいくカップル。いい飲みっぷりだ

だがそこで肝心な事を伝えていないのを思い出す



「あっ、あまり一気に飲んだりすると……」


「ん?なん…ゲェーップ。……」


「あはは!何いまゲェーップ。……」



間に合わなかった……今度から炭酸飲むとゲップが出ること買う前にお客さんに伝えないとな




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