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コーラを作ってみた

あれから数日、レシピの試行錯誤を重ねていってようやく納得がいくものができた私はギールに頼んでいた瓶を見にお店に訪れた



「こんにちはー。調子はどうですか?」


「おう来たか、もう出来ておるぞ。確認してみてくれ」



積まれた木箱の中に丁寧に詰められた瓶を1つ手に取り出来栄えを確認する

ギールが作ってくれた瓶は自分がイメージで描き出したものと全く同じ見た目をしていた



「どうじゃ?」


「完璧です!ありがとうございます!」


「これくらいお安い御用じゃ。ところでその瓶に何を入れるつもりじゃ?まさか酒か!」


「いえこれに入れるのはお酒じゃないです」


「そうなのか……残念じゃな」


「あ、でもお酒にして飲むこともできるので、出来上がったらギールさんにも差し上げますね」


「ほぉ、それは楽しみじゃの」



ギールから瓶を受け取ったら宿に戻り早速準備に取りかかった

まずはこの町で育てている柑橘系の果実を薄切りにスライス。皮に香りがあるのでそのまま使う

次に鍋に水、黒糖を同じ量入れてそこへ先程の果実を投入

更にシナモン、生姜、ブラックペッパーなどのお店で見つけた使えそうな複数のスパイスも一緒に入れていき、ミント系のハーブを隠し味にして煮詰めていく

香りが立ち少しとろっとしてきたら、火を止めて粗熱を取ってから茶こしなどで材料を取り除く



「これでシロップは完成っと……あとは」



このシロップをそのまま飲むわけにはいかない

割って飲まなくてはいけないが、それには当然アレが必要だ

私は具現化スキルを使用して、炭酸水を具現化させた



「水が出せるならこれもと思ったんだよね」



ビールがあったのでもしかしたら炭酸水もあるのではと探し回ったが、流石に見つからず……

そもそもビールの炭酸は発酵によって自然発生した全くの別物だということがすっかり頭から抜けていた


漏斗を使って瓶の中にシロップが1、炭酸水を3か4くらいの割合で入れていく



「できた!コーラの完成!」



炭酸水以外はこの世界の材料で再現した異世界版コーラ

瓶の中に入っているとよりそれっぽく見える

子供の頃おじいちゃん達と近くの定食屋に食べに行った時よく飲んでたなぁ

1人で飲み切れないからいつも残りを飲んでもらってたっけ


ふと蘇ってきた記憶を懐かしみながら完成したコーラを魔法で用意した氷水で冷やしていく

生温いコーラなんてコーラではない!



「よしっ、そろそろいいかな。どれどれ……クーッ!美味い!」



口に入れた瞬間炭酸がシュワっと弾け、甘みとスパイスが口いっぱいに広がる

柑橘系とハーブの爽やかさも感じれてあとを引く味わいだ

誰もが飲んだことのあるあのコーラの味とは正直全くの別物、けどそれがクラフトコーラの良さでもある



「これならきっと気に入ってくれるはず。ギルドに申請して露店で売ってみよう!」




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