小金持ちになってしまった
シャンプー達の人気は凄まじいものだった
商品が追加しても即日完売。商品を卸せば卸すだけ売れていった
更に商品を購入した人達の口コミも広まり、アマンダの化粧品店には連日多くの女性達がやって来ていた
「ふぅ、これだけ作っておけば当分は大丈夫かな。それにしても……凄いゴミの量だなぁ」
追加の商品を瓶に入れ終わったはいいが、具現化スキルで出てくる時は当然容器に入っている状態で出てくる
その為現在私の家は空の容器が山になっていた
ボトル容器の他にも水のペットボトルもある。このゴミ達をどうするかという問題は以前からずっと考えていた
そして今日ようやくこの問題が解決する
「ブラックホール」
闇属性魔法″ブラックホール″
ゴミが溜まり始めた頃からこれでゴミを処分しようと思っていたが、ブラックホールの危険性は重々承知している
規模を誤ったら宿どころか自分ごと吸い込まれかねない
なので慎重に慎重を重ね、大きさを具体的にイメージできるようになってから使おうと思い今日にる
溜まりに溜まった空の容器にブラックホールを近づけると、もの凄い勢いで吸い込んでいった
「おぉ、どんどん吸い込まれてく。吸引力が凄い掃除機みたい。これ上手く使えば防御とかにも使えるかも?」
魔法の活用方法を考えている間に山になっていたゴミはあっという間綺麗サッパリ無くなった
これで宿を出ることができる。この町にも結構滞在したしそろそろ次の町を目指すとしよう
その為に今日はいつもより多めに商品を用意しておいた
町の女性達にも大体行き渡っただろうし、すぐに無くなるものでもないからこれだけあれば暫くは大丈夫だろう
商人ギルドから荷車を借りて商品をアマンダのお店に持って行き、町を離れることを伝えた
「えぇ!?この町を離れる!?商品はどうするつもりなの!?」
アマンダはシャンプー等の商品が手に入らなくなってしまうことを危惧していた
こちらとしてもせっかく軌道に乗っているというのにそれを手放すなんてことはしたくない
なのでその点は既にギルドに相談済みだ
「商人ギルドに依頼すれば配送してくれるみたいです。定期的には難しいですけどちゃんと送りますので」
「そ、そう。それならよかったわ」
今後も商品が供給されると事が分かるとアマンダはホッとしていた
売上というよりも自分で使う分が無くなってしまうのを気にしていたように見えた
ちなみに私の売上ついてはギルドカードに情報が登録されている
別のギルドに行ってもカードさえ提示すればいつでも引き出すことができるらしい
その際に売上額を見させてもらったが、一瞬桁を間違えてるんじゃないかと思う位くらいの売上が私の懐に入っていた
大金を持ち歩くのは精神的に良くないし、単純に重いので預け先があるというのは非常に助かった
アマンダと別れた後、今度はパーティとして共に活動してくれていたサラ達にも挨拶しに行った
「そう、町を出るんだ」
「せっかく仲良くなったのに残念だわ」
「短い間だったけど組んでくれてありがとう。これはそのお礼ね。アランにはこれ」
「えっ!いいの!?ありがとう!」
「おっ!ちょうど買い換えようと思ってたんだよ。サンキューな」
お世話になったお礼としてサラとエイミーの2人には化粧品、アランにはちょっといい剥ぎ取り用の短剣を渡した
「次どこ行くかは決めてるの?」
「とりあえず南下しようとは思ってるけどまぁその時の気分かな」
「まぁ冒険者続けてればまたどこかで会えるだろ。達者でな」
「うん、皆も頑張ってね」
サラ達に別れを告げ、例の通りまた馬車を使って次なる町を目指した
お金にも余裕ができたし今度は少し遠くにでも行ってみようか




