交渉
商人ギルドの人に仲介役となってもらい、化粧品店の店主と交渉することになった
「あなたが話に聞いていたハルカさんね。はじめまして、私はアマンダよ」
「はじめましてアマンダさん。今日はよろしくお願いします」
店主のアマンダさん。化粧品店をやってるだけあって身だしなみがしっかりしている
これからアマンダさんにこちらの商品のプレゼンを行う
こういうのは元の世界にいた時でもやらされていたが、正直得意ではない
とにかく商品の魅力を伝えることに専念し、なんとかここで売ることを許してもらう
「ギルドの方から話は聞いてるわ。私のお店に商品を卸したいって」
「はい、これなんですけど……」
「拝見させてもらうわ」
鞄からシャンプーとリンス、石鹸を取り出してアマンダに見せる
他にも化粧水や乳液などもあったが、一度に何種類も卸すと管理が大変そうになるので一先ずこの3種類のみにしておいた
「ふむ……こんな真っ白な石鹸は初めて見るわ。香りもいい。こっちの瓶に入ってる洗髪剤は2種類あるのね」
「はい、こちらは髪についた汚れを落とすのに優れています。もう片方はこっちの洗髪剤で汚れを落とした後に使うものでして、髪の表面を保護……えっとパサつきや絡まりを抑えてくれて髪をなめらかにしてくれます」
「へぇ……それが本当なら間違いなく売れるでしょうね」
こっちにはリンスのようなものはなくシャンプーのみ
シャンプーも粉タイプの物で、初めて見る洗髪剤に興味を示してくれていた
掴みは上々、次は……
「よければこちらの商品試されてみますか?」
「あら、いいの?」
「はい、お近づきの印としてこちらは差し上げますので是非試してみて下さい」
「それじゃあ少しだけ待っていてもらえるかしら」
化粧品店を開いてる人がこれを気にならないわけがない
結局のところ口で説明するより実際に体験してもらうのが一番手っ取り早いのだ
アマンダが商品を試しに浴室へ消え待つこと十数分、奥の方から騒がしい足音を立ててこちらにやってくる
「ハルカさん!なにこれ!とんでもない商品じゃないの!」
「ちょっ!アマンダさん!落ち着いて!まずは服を来てください!」
予想を遥かに上回っていたのか、アマンダは我を忘れて全裸で戻ってきた
服を着させ興奮状態なのをどうにか沈めてから話は聞かせてもらった
「コホン、取り乱してしまってごめんなさい」
「いえ……それでどうでしたか?」
「今まで色んな洗髪剤を使ってきたけど、ここまで髪が綺麗になった事なんて一度もなかったわ。この商品を出せば世の女性は間違いなく血眼になって買いにくるでしょうね」
「それじゃあ……」
「えぇ、是非私のお店でこの商品を売らせてちょうだい」
「ありがとうございます!」
交渉は見事に大成功。これで商品を売ることができる
その後はギルドの仲介役と共に、商品の価格設定や売上の分配等について色々擦り合わせを行っていった




