女の子の必需品
コーラルの町にいる期間サラ達とパーティを組むこととなったが、結果として大正解だった
3人が加わったことで段違いで一戦あたりの戦闘時間が短くなり、より多くの魔物を倒せようになった
それだけでなく取得経験値量も増えた
パーティを組んだ当初は止めを刺した者が経験値をもらえると思っていたが、どうやらパーティに加わっていたら誰が倒しても一体分の経験値を全員貰うことができるらしい
お陰でレベルはうなぎ登り。スキルのレベルも上がった
これまで以上に様々なものを具現化出来るようになったことは勿論、今回のスキルのレベルアップで一番嬉しかったのはやはりこれだった
「ふんふんふんふーん♪」
今泊まっている宿には簡易的ではあるがシャワーがついている
これまではずっと体を拭くくらいでどうにか過ごしていた
大衆浴場はあるみたいだが、人前で裸になるのは恥ずかしくて入れていなかった
なのでシャワーだけでも十分有難かったのだが、備え付けの石鹸が全くといっていいほど泡立たず困っていた
だというのに鼻歌混じりな理由……それは具現化スキルでボディーソープを手に入れたからだ!
「はぁ……すっごい気持ちい……」
もこもこの泡で体優しく洗っていきシャワーで流す
保湿成分のあるボデーソープでガサガサだった肌が生き返るかのようにしっとりもちもちになっていく
手に入れたのはボディソープだけではない。シャンプーにリンス、それに諸々の化粧品
女性にとって必要不可欠ともいえるものを具現化できるようになったのだ!
私だって曲がりなりにも女。食料品も十分有難かったが、正直こちらの方が嬉しさでは勝っていた
「いやぁサッパリしたぁ。よしっ、今日はお休みだしこの前頼んでいた服を取りに行こうっと」
気分も上がり以前オーダーメイドしていたシルクワームの糸で作った服を取りに行くことに
しかしそこで様子がおかしいことに気づく。普段と変わらない恰好で歩いているはずなのに、毎回すれ違う人達の視線がこちらに集まったのだ。特に女性達から
「なんだろう……変な恰好してるわけじゃないしシャワー浴びたばかりだから汚れてもないけど……」
こちらの世界に来たばかりの頃を思い出し変じゃないか確認するがこれといった問題は見つからない
視線を集める理由が分からず困惑していると、前の方からサラとエイミーがやって来るのが見えた
「あっハルカさん。どっかにお買い物?」
「うん、そのつもりだったんだけど……なんかやけに人に見られてて」
「えぇ?なんだろう。別に変なところなんて……ん?」
言いかけたところでサラが近寄ってきてクンクンとこちらの匂いを嗅いできた
「えっなに?」
「ハルカさん……なんですかこの匂い!」
「に、匂い?」
「そう!ハルカさんからすっごくいい匂いがする。香水とはまた違う優しい香り……」
「香りだけじゃない。いつもより肌も髪もツヤツヤしてる」
そうか、すっかり油断していた
嗅ぎ慣れない香りがしていたらそりゃあ誰だって気になるに決まってる
「ハルカさん、ちょっと詳しく聞かせてもらいましょうか」
「何を使ってそんなに綺麗になったのか気になる」
「えーっと……」
今までにない食いつき。きっとそれほどの衝撃だったのだろう
その後道のど真ん中であまりにも騒がれ収拾がつかなそうだったので、二人には自分が使ったものと同じものをあげると言ってなんとか落ち着かせた




