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急襲

ロゼリス達と別れ宿へと帰る道中、私達は祭りの後片付けをしているエバに遭遇した



「お疲れ様ですエバさん」


「あらハルカちゃん、シャルと食事に行ってたんだよね。どうだった?」


「まぁ、色々とありましたけど楽しかったです。後片付け手伝いましょうか?」


「大丈夫大丈夫。馬車の荷台に積んでいっぺんに持ってっちゃうから。それよりハルカちゃんのお陰で今年はかなり稼がせてもらったわ。アイデア料の方期待しておいてね」



そういえばそういう約束だった

相当売れ行きがよかったみたいだし宿代の足しになってくれるといいな


道具を積んだ馬車で引き上げていくエバを見送った後、自分達も再び帰路につく

祭りが終わる若干の寂しさを感じながら、この3日間で起きた色々な出来事を思い返す



「シロもヘリオスも楽しめた?」


「ピィー!」



こちらの問いに翼を広げて楽しかったことをアピールするヘリオス

しかしシロからは何の返事もなかった



「ん?どうしたのシロ」


「ウウウゥ……」


「え?なに?」



先程まで上機嫌だったはずのシロが牙を剥いてこちらに低い唸り声を上げてくる

一体どうしたんだろう。とにかく落ち着かせる為近づこうとすると、いきなり飛びかかってきた



「うわっ!」



シロの行動に咄嗟に身をかがめて躱そうとする

しかしいつまで経ってもこちらに飛び込んでくる気配がない

そっと目を開けて確認してみると、シロが飛びかかったのは私ではなくその先にいた男達だった



「いでぇ!」


「ヴヴヴゥ!」



男の腕に噛みついて離そうとしないシロ。その手には武器を持っていた

日中追いかけてきていた奴等に違いない

シロは前方から来ていたこの男達に気づいて守ってくれたようだ



「ありがとうシロ。助かったよ」


「ワフッ」


「それにしても全然見えてなかった……」



シロが飛びかかるまでそこにいることさえ気がつかなかった

気配なら人混みの中でも感じることができていたのに、その気配すら今回は全く察知できなかった

シロが気づくことができたのはきっと嗅覚のお陰だろう



「この人達懲りずにまた狙いにきたんだ」



いくら撒いても見つけてくるし、今回に至ってはこちらに危害まで加えようとしてきた

流石にそんな真似をされてしまったらこちらも黙ってはいられない



「こういうことはしたくないんだけど、そっちがその気なら仕方ないよね。いくよシロ!」


「バウッ!」


「いやちょっ!ちょっと待った!」


「問答無用!」



襲ってきておいて今更こちらが待つわけない

たじろぐ相手に私達は容赦することなく向かっていき、身動きができないよう捕縛した



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