尾行されてる
宿に到着したら気持ちよさそうに寝ているシロ達をベッドに下ろし、シャワーを浴びて私も眠りについた
翌朝、昨日のパーティでもらっておいた残り物を食べながら建国祭最終日の予定を練ることにした
「今日はどこを見て回ろうかなぁ。夕方頃には射的でもらった高級レストランの食べ放題に行くからあまり食べ過ぎないようにしないと」
お昼は軽めにしておいて夜はガッツリ食べる
せっかく高級レストランの食べ放題なんだからコンディションを整えておかなくては!
「そういえばこのチケット、4人までいけるんだったっけ。せっかくだしあと1人誰か呼ぼうか……あっ」
うってつけの相手がいるじゃないかと思いつき、朝食を食べ終えて早速向かうことにした
向かう場所は勿論シャルの家である。事情を話すとシャルは喜んでいた
「私も行っていいんですか!?」
「勿論、昨日のお詫びも兼ねてね。どうかな?」
「行きたいです!夕方からならお店の手伝いも終わってますから大丈夫です!だよねお母さん?」
「あぁ、行っておいで」
「やったー!何着て行こうかなぁ」
「その服装じゃダメなの?」
「高級レストランですからちゃんとドレスで行かないと。普段の服で行ったらつまみ出されちゃいます」
そっか、高級レストランだったらやっぱりそれなりの服装で行った方がいいのか
ドレスが必要ならお店を探して買っておこう。本当はドレスなんてあんまり好きじゃないんだけど……食べ放題の為には仕方ないか
夕方にまたシャルを迎えに来ることを伝え、私達はまずドレスを買いに行くことに
街はお祭り最終日ということもありこれまでよりも多くの人で賑わっていた
「凄い人だねぇ。はぐれて迷子にならよう気をつけてね」
「ワフッ」
「ピッ」
「えーっとシャルちゃんが言ってたお店は確かあっちだったかな?」
シャルに教えてもらったドレスが売っているというお店へと足を運ぶ
するとその道中で異変を感じ取った
「ん?この感じって昨日の……」
誰かに見られているような気配
昨日は気のせいだと思ったがやはり勘違いではないようだ
「ヴゥ……」
昨夜睡魔にやられていたシロもどうやら感じ取ったようだ
一体何が目的なんだろう。いずれにせよずっと尾けられながら買い物は出来ないな
尾行を撒く為、大通りから外れる細い路地へ向かう
路地に入ったら壁際に寄り、スキルで不可視化を取得し姿を消した
「なっ……消えただと!?」
「一体どこに……探し出せ!」
突然姿が消えた事に慌て、尾行していた者達は路地の奥へと消えていった
完全にいなくなった事を確認し不可視化を解く
「ふぅ……なんとか撒けたみたいだね。なんだったんだろうあの人達」
全く面識のない人達だった。どうして尾行なんてしてたんだろう
拘束して問い詰めようかとも考えたが、お祭り最終日に面倒事は勘弁
撒くこともできたし一旦放っておくことにし、気を取り直してドレスが売られているお店へと向かった




